なぜか調布のホテルの屋上に庭園があり、そこがもう閉まるというので見に来ている。しかし、実際の調布駅前のホテルの大きさではなく、日本橋三越のような巨大さで、庭園に面しているらしいレストラン街はオー・バカナル的なインテリアで渋いおしゃれさ。見かける店員もブラックスーツで白い布ナフキンを腕にかけ、ホテルの給仕っぽい。
庭園を見たあとに食事でもしようとそこを通り抜けて庭園に出ると、これまた建物の上とは思えない広大さで、薔薇のさかり。今は高級マンションになってしまった磯子プリンスホテルの庭園を思い出す。
お腹が空いてレストラン街に戻ると、曲がりくねった通路の角から、SFTJのツェリンさんがチベット僧の袈裟を来て、なぜか合わせた両手にイクラを載せて、沈鬱な面持ちでほかの僧形たちと歩いている。そしてレストラン街はさっきとちがって全部昼休み中で入れず。
また庭園に戻ると、祖母の友人に似た誰かに話しかけられ、なくなるなんてさびしいですね、とかいう話をする。そのほかにもう一つ、庭園がなくなるエピソードがこの調布の話の前か後にあり、ほんとに悲しくなって、起こされたら涙が出ていた。