「アン、ミニー・メイにイカピックを飲ませたのはなぜ?」 「初歩的な問題だよ、ダイアナ。ぼくが八歳の時にハモンド家で三組の双子を含む八人の子どもたちの世話をした時のことだ。双子が偽膜性喉頭炎になってね。その時に使ったのがイカピックだ。きみの妹はあきらかに喉頭炎の症状を呈していたからね。痰が詰まらないよう、イカピックを飲ませたのさ」