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バレエのことを語る

ボリショイのドン・キホーテ、まさかのドルネシア姫のシーンで涙腺崩壊! 何にって、耄碌じじいドン・キホーテの純情純粋っぷりにですよ。

この美しい場面は全部、アレクセイ・ロパレービチのドン・キホーテの脳内から生み出されてるんだなあ、でも気づかずに脳内の理想の女性にひたすら敬意を払う演技が泣けて泣けて。

もちろん場面を彩る女性ダンサーたちが完璧な美を作り出している、とか、ドン・キホーテが朦朧とするまでの演出が秀逸なのもありますが、あんなにわざとらしくない、巧いドン・キホーテを見たのは初めてかも。

ところでさすがボリショイ、男性ダンサーの層が分厚いのもすごいのですが、女性ダンサーは、キトリ役のトウシューズにいつ破傷風菌を塗った金釘が仕込まれても代役にはぜんぜん困らなそうでした。キトリの友だち役二人は特に巧くて、ともすればキトリを喰ってしまいそう!

ちなみに今日のキトリはエカテリーナ・クリサノワ、友だち役はアンナ・レベツカヤ、ヤニーナ・パリエンコの二人でした。

写真は幕間に夫の人と食べた精養軒の皇室御用達プリン。プリンは甘過ぎず、卵の味がして、カラメルはやや苦目、そして硬いタイプと、わたしの理想のプリンでした。