押井税 払い続けて 三十年め(みそとせめ)
思えば1985年、高校で友だちになった押井守ファンに、地元の市民映画館シネウインドでの『天使のたまご』に連れて行かれたのが始まりだった。
友だちは押井監督のトークを撮るため、ラジカセ(!)持ち込みで、それを映画館スタッフが止めるでもなく、ニヤリとしながら「気合い、入ってるね」と言っていた、のどかな時代。
もちろんその後、『紅い眼鏡』にも連れて行かれた。同じくシネウインド。あまりに港町新潟のその小規模な映画館の規模と雰囲気に合っていたので、映画館を出てからも不思議な気分だった。