チベットのドキュメンタリー映画『ルンタ』の感想を書いてから、また考えた。
http://d.hatena.ne.jp/Mmc/20150724
映画『ルンタ』ラストシーン一歩手前、チベットの習俗を知らない中国人観光客
が、野山に張り渡されたルンタに「これは立ち入り禁止の旗?」と無邪気に話し
ている。
「そうだね、ずっと昔、チベットが鎖国をしていた時は、ある意味それは立ち入
り禁止区域を示していたよね」と思って見ていると、中原さんはその前をかまわ
ずルンタの下をくぐる。
このシーン含め、そこから先はまるで『ラスト・エンペラー』の現代の紫禁城での
ラストシーンのようで、胸に迫る。だが、チベットに、失われた王制の轍を踏ませ
てはいけない。そう思う。
波乱万丈なドラマチックな歴史よりも、平穏な日常を、チベットに!