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最近観た映画のことを語る

『ボクは坊さん。』

軽いタッチの映画かと思ったら、けっこう深く切り込んでくる映画で、ぐすぐす泣いてました。

最初の方では、「なんでこんなふつうのことを凡庸に見せるんだ」と、各エピソードについて思っていたんですが、その凡庸さと当たり前に起こる生老病死・愛別離苦に寄り添うのがお坊さんの役目、というところに落とし込むための演出だったのかも?

言うなれば、泥の付いた蓮根を「産直ですよ〜」と並べていて、泥の付け方がちょっとあざといなあ、と思っていると、その蓮根の先に蓮の花の蕾がつながっていることを知らされる、そんな感じ。

ラストシーンは宗教の垣根を越えて、祈りの力を信じたくなる描写でした。