映画『エヴェレスト 神々の山嶺』、思い返してもツッコミどころいろいろあったなあ。特にBL的に。
深町が声もなく泣きながら羽生の写真を焼くシーンは、ユーミンの『リフレインが叫んでる』の「泣きながら〜 千切った写真を〜 掌に集めてみるの〜」あたりを思わせるし。
そもそもBL展開向けの材料が多すぎ。深町を普通の人から羽生みたいな人非人的な性格にキャラ変更したことで、自分と同じものを感じて、一目会っただけの彼に惹かれていく展開だし、羽生のルートをたどるにしても、羽生と同じ単独無酸素の必要はないのになぞっちゃうし。
「一緒に帰るぞ」に至っては、山の怪談でポピュラーな、登山中に死んだ仲間を埋めて下山するのに、夜中に無意識で起き出して掘り返して連れ帰るを繰り返す例のあれを思わせるし。
深町が羽生に「呼ばれ」てメモを見つける前後は、思わず原田知世の『時かけ』かと。
…かまち、ふかまち、深町
(からの)
ありったけの心で想え!
↓
深町くん!
強く念じるんだ!
土曜日の! 実験室!
的な。まあ、高所登山は脳の酸素も少なくなるので、幻覚幻聴はあるにせよ、やはり思ってもいないことは見えないし聞こえないんじゃないかなあ。