「二郎さん……二郎さん……」 霧の中から呼ぶ声がする あたりを見回すと一人の女が湯気の立つお椀を手に立っていた 「さあ、お疲れでしょう、これをお食べになって…」 手渡されたそれを見ると美味しそうななめこ汁だった