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バレエのことを語る

モーリス・ベジャール・バレエ団(ベジャール・バレエ・ローザンヌ)来日公演Aプログラム『魔笛』
初日にいってきました。以下なぐりがき。

・あらすじだけざっと調べて臨んだらなかなか大変だったお!
・さすがにヨーロッパの文化的層の厚さというか、完全にオペラの『魔笛』を観たことがある前提の作り。
・あらすじを押さえておくだけじゃなくてオペラの「ムード」を知っておくことが鍵なのね。
・会話劇ならあっさり通りすぎるような些細なシーンにもアリアが用意されてて、すべての場が同じ密度で流れていく筋運びに慣れるのに時間が掛かりました。
・2回目3回目のほうがさらに楽しい作品でしょう。

・主役のタミーノ・パパゲーノのコンビは割にクラシカルな振付のせいか、ハードに動いてるのにキャラのかわゆさがきっちりキープされててよい。
・全体的に、けっこう古典的なバレエのイメージに近い振付だったんですよ。意外。

・夜の女王はエリザベット・ロス、パミーナはカテリーナ・シャルキナ。カンパニーの看板ダンサーが揃って確かな踊り。この二人がいちばん非クラシック的で、いわばベジャールのベジャールらしさを示す存在ですかね
・エリザベットは登場から威厳があってなおかつグロテスクで目が離せない。
・カテリーナのパミーナも全身から感情が溢れてて良かった。エレガントなのにどことなく人外っぽくて、善のキャラクターとはいえやっぱりこの人夜の女王の娘なんだなと思いました。
・夜の女王にはべる3人のお付き。これもかわいい。寒色系の色違い衣装にカノンを多用した振付。そう、つまりPerfumeです!