上野水香嬢、階級社会の下層で翻弄される儚さとか、運命を予兆する巫女性みたいな王道のニキヤ像からはかけ離れた生命力あふれるニキヤなんだけど、それだけに「罠にはまって毒蛇に咬まれる」という予想だにしなかった生命の終わりがよりドラマティックに響く(つい一瞬前まで死ぬなんてみじんも考えていないところからの転落)。「ぐっ……ふ、不覚……」っていうナレーションが聞こえるようだった(また任侠が入った)
本人のキャラクターがとにかく強烈だから古典の当たり外れが激しい人だけど、ニキヤはやっぱり当たり役だろうなあ。(とはいえニキヤの恋敵ガムザッティはハマり役どころの騒ぎではないだろうという気も。少なからぬ東バファンが「水香さんガムザッティやってみればいいのに」と思っている……はず)
とりのすのことを語る