芋づる式に思い出してしまったのでしつこく書くけど、後から考えてこの件の一番怖かったのは、彼女に悪意がなかった事。
私は勝手に、自分の態度とか物の言い方が悪くて嫌気がさしたからああいう事するのかな、とか思っていた。
でもひどい仕打ちの前後の言動からしても、絶縁宣言後の反応(“悲しいけどえむぞうちゃんの言うとおりにします。今までありがとう”という言葉と共にお礼の品が同封されたお手紙貰った)にしても悪意を感じられなかった。当時相談していた友達も「ひどい事してるのに本人に悪意がなさそうなのが逆に怖い」という感想を言っていた。
一時交友が復活した時に、私が「私も色々悪いところあったと思うし」と言ったら本気できょとーーーんとしてて、私も改めて「本当に悪意なくやってたんだ」と驚いた。
今思うと、高校までは私と遊んだりライブに行く事が彼女にとって最優先だったけど、大学に入って新しい交友関係ができて、こちらへの興味が薄れたという、それだけの理由だったのだなと。
彼女とはよく本やCDを貸し借りしていたのだけど、彼女が気に入らなかったものほど返却が遅くなる傾向があった。興味がないと借りている事すら忘れてしまうので。
私が悪かったのではなく、私もその「興味ない」のカテゴリーに入れられたので、存在する事も忘れられがちだったというだけの事だったのだろう。お金に困ったとき以外は!
私はモノじゃないんだけど、彼女はモノも人も同じように扱う、ある意味究極の平等主義の人だったのかもしれない(皮肉です)。
穴の塞がったえむぞうのことを語る