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穴の塞がったえむぞうのことを語る

職場でBさんに飴をもらったけど紅茶味だったので丁重にお返しした。
Bさんが「(元上司)さんも紅茶が嫌いなんですよね」と言ったので「私は嫌いっていうのとは違うんですよ。子供の頃は紅茶もお茶も好きで毎日のように飲んでたんです。でもなんかある時期から飲むとすごい吐き気がするようになっちゃって。大人になったら飲めなくなったんです」って説明してて、おやっと思った。

元上司は、例えば「私は紅茶が飲めない」と言うと「俺も嫌い」と言う。で、私が嫌いなんじゃなくて体質に合わなくて飲めないと言っても、そこは聞いているのかどうなのか怪しい相槌を打って、軽い調子で「ふーん大変だね」とか言う。そして次に同じような話題になったとき「嫌いなんだよね」と言うタイプ。自分と意見が合うと思うとそこのポイントだけ覚えてて「不味いよねー」とか言う。
思えば元上司と仕事をしている間、こんな感じで、説明する事の8割は他人に伝わらないと思いながら日々暮らしていた。「嫌い」と「飲めない」の違いなんて大体の人は興味を持たないし認識しないぐらい思いながら、仕事上の事もその前提で、どうにか要点を認識してもらおうと毎日必死で言葉を選んでいた。
でも今は、言ってることの8割は認識されない、6割くらいは意図が曲がった状態で受け取られるという認識を持たないで人と話せている事に気付いた。そして元上司とのそういうコミュニケーションの問題が日々ストレスになって積りに積もっていた事に気付いた。