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穴の塞がったえむぞうのことを語る

バンクーバー五輪の時、ペアで金メダルをとってほしいと思っていたのはサフチェンコ/ゾルコヴィーだった。
五輪シーズンに復帰したシェン/ツァオが破竹の勢いでシーズンを勝ち進みそのまま五輪金をとった。サフチェンコ/ゾルコヴィーは3位だった。
ソチ五輪までの4年、次こそはサフチェンコ/ゾルコヴィーに金メダルをと思っていた。
バンクーバー五輪後にそれまで組んでたペアをそれぞれ解消して結成したヴォロゾシャー/トランコフが、国際大会に出始めた2012年頃から目覚ましく躍進していき五輪金メダルをとった。サフチェンコ/ゾルコヴィーはまた銅メダルだった。年齢的にもこれが彼らのキャリアの最後の五輪だろうと思っていたら、ゾルコヴィーは予定通り引退するけど、サフチェンコは新たなパートナーと五輪金を目指すと表明してものすごく驚いたし正直無謀ではと思った。
ただ新たなパートナーが、以前から個人的に注目していたフランスのマッソーだと聞いて、この二人の演技は絶対面白いものになると期待していた。
だけどマッソーの移籍についてフランスのスケ連会長がゴネて多額の移籍金を要求した(それまではフィギュアスケートでの移籍でそういう習慣はあまりなかった)(裏ではやりとりしてたところもあるかもしれんが)りでなかなか競技に出られなかった。
そういったトラブルを片付けて競技に出るようになった彼らは、組んで間もないペアとしては素晴らしい実績を重ねていたけど、五輪金メダルを狙うペアとしては正直充分なのかどうなのか…と毎年やきもきしていた。
でもやっぱりサフチェンコに五輪金メダリストになってもらいたい、長年の活躍というだけでなく、独創的なPGを沢山送り出し、ペア競技の可能性を広げてきた選手と思っていて、彼女に相応しいものを手にしてほしいとずっとずっと思ってた。
気付けば私にとっても10年以上の間の夢になっていた。本当に本当に嬉しい。