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史跡巡り同好会のことを語る

温泉津の温泉街周辺の寺社をいくつか回った後、元湯の日帰り入浴(300円)で元気回復したところで、3日目の史跡巡りは終了。
元湯で知り合った地元のおじさんに誘われて、石見神楽のイベント「海神楽」に連れて行ってもらったり、温泉街にある古民家カフェ「路庵」で夕食を奢ってもらったりと、思いがけない展開もありつつ、温泉津駅舎で一夜を過ごしました。
最終日となる4日目は、大森銀山周辺の史跡巡りです。世界遺産ということで、バスの時刻以外はあまり下調べもせずに行きました。
着いたのが8時前でレンタサイクルの営業が9時からだったので、それまでの約1時間は、町並みに点在する普通の観光客が立ち入らなさそうな寺や神社巡りです。

井戸神社は、19代目の代官で「いも代官」「いも殿様」と呼ばれる井戸平左衛門を祀っています。
享保の大飢饉において幕府に無断で御用米を放出した話や、飢饉の備えとして薩摩芋の栽培に尽力した話が、今も民衆の間で語り継がれているとか。

こちらの榮泉寺は、井戸平左衛門が旅の僧・泰永から薩摩芋の話を聞いた場所だとか。
また、幕末に画僧であった仏乗禅師によって再建されたこの山門「竜宮門」は、日光の家光廟所の門に似ているとかで、当時の代官から取り壊しの命令が出されたものの、住職の留守を理由に板で囲ってしまい、幕末の混乱に紛れて取り壊しを逃れたという話も。

公民館俳句より。
「耶蘇隠れ給ふ古寺やいも殿忌」
「遺産なる地に生れ八十路いも殿忌」
「今昔も季節はめぐりいも殿忌」
いも殿様大人気…!?