こんぴらさんこと金刀比羅神社。
讃岐琴平山(象頭山)の中腹に鎮座し、かつては「象頭山金毘羅大権現」と呼ばれ、江戸後期には全国的に金毘羅講が流行し民謡にも唄われました。
春には境内のあちこちに桜が咲きますが、中でも大門から続くこの桜馬場は、左右の玉垣からトンネル状に咲いていて、見事な景観でした。
785段の石段を登ってようやく本宮へ。
現在の主祭神は金毘羅神の垂迹神とされる大物主神、相殿に怨霊で有名な崇徳上皇が合祀されています。
こんぴら船を描いた絵馬。
「金毘羅大権現」の幟を立てた樽に初穂や賽銭を入れて流すと、それを拾った船が代参を行うという風習があったそうです。
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金毘羅信仰は中世に象頭山松尾寺の鎮守として勧進された金毘羅神への信仰と、古来からの象頭山への信仰が習合したものと言われています。
また、金毘羅神の前身がインドの水神クンピーラであることから、航海安全の守護神として漁師や海運商からの崇敬が厚く、絵馬殿には今も造船関係の企業・団体による絵馬が多数奉納されています。
(参道の様子など併せて、以下のエントリでも紹介していますのでよろしければ)
http://h.hatena.ne.jp/k-holy/9234262198973110439
http://h.hatena.ne.jp/k-holy/9234279791736712350