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寺社巡り同好会のことを語る

大阪は靱公園の中にあります、うつぼ楠永神社。樹齢約300年といわれる二本の楠が祀られています。
文禄の頃に近くに遷座した御霊神社の宮跡でもあり、寛永の頃にはこの辺りに永代浜という船着場が開かれ、干鰯の荷揚げや海産物の市場として賑わったそうです。


その間に住吉神社が勧請されていましたが、明治末期には天保町の住吉神社(今は築港の港住吉神社)に合祀されました。
残された楠は大空襲の戦火にも耐え、占領軍の飛行場建設の際に伐採されかけたものの、関係者に災いが起きたためこうして祀られることになったとか。
人の手で植えられた楠が、魚市場、飛行場、そして公園と町の変化とともに過ごし、今は神様として祀られているというのは、何とも日本的で面白いです。