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ホリィ(新人)のことを語る

感状山城跡は相生市矢野町瓜生というところにあって「瓜生城」という別名もあるとのことですが、播磨矢野荘といえば悪党とか正長の土一揆でよく名前を聞く荘園でした。そもそも旧矢野荘内にある4町村が合併して生まれたのが相生市とのこと。

西隣の上郡町には赤松氏の発祥地、円心が新田義貞を足止めしたという白旗城がありますが、感状山城の名はその戦功で感状を授かったことに因んで付けられたと伝承されているそうです。
ただ、今のところ近世の地誌『播磨鑑』以外の文献にはこの城のことが現れていないようで、戦国時代の動向も当時の史料からは分からないとのこと。
発掘調査では15~16世紀と見られる備前焼や中国産の白磁や青磁の茶器等がたくさん出ていて、県下の中世城郭や居館では珍しく高価で多様なことから、室津時代の浦上氏の城ではないかとの説もあります。


登山道の入口は「羅漢の里」という自然体験施設?の中にあります。
かつては「羅漢渓」と呼ばれた名勝だったようで、入口付近には大正時代に建てられた石碑や歌碑が散見されました。


「感状山光専寺貫主 赤松性真」とあって気になったんですが(「性○」は赤松家の戒名なので)、Webで調べたところ開基は赤松義村の孫・小林義光とのこと。義村実家の赤松七条家の人でしょうか?
感状山城の大手門側に現存する真宗本願寺派のお寺ですが、赤松氏と本願寺は政則の頃は敵対していましたが、義村から政村(晴政)の代にかけて関係を深めてますので、その辺の流れとも関係しているのかも。


物見台まで続く登山道は結構歩きやすく整備されています。


途中からはこんな感じで岩が増えてきますが、運動靴なら軽装でも全然問題ないです。