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ホリィ(新人)のことを語る

『描かれた戦国の京都―洛中洛外図屏風を読む』は先日少し立ち読みしたんですが、国立歴史民俗博物館所蔵の洛中洛外図が、出家後の細川高国と後継者の稙国を中心に描かれたものではないかという話で、なかなか興味深かったです。

この高国に似た姿が描かれてるという。

『信長と将軍義昭 - 提携から追放、包囲網へ』は信長研究を専門にされてる谷口克広氏の本ですが、最近はこの方に限らず幕府と将軍義昭の存在感を重視した信長論が語られているようです。
阿波三好家追討を執拗に求めた義昭の立場から見ると、毛利包囲網が崩壊するまでの流れも把握しやすそうだし、良いかなぁと。
神田千里氏の本も今月出たばかりで、最近の研究成果を元にこれまで一般に流布してきた信長のイメージを払拭しようという趣旨のようです。この方は宗教史が専門なのでその辺りも期待して。

『日蓮宗と戦国京都』も日蓮宗繋がりで天文法華の乱、細川晴元政権あたりから信長まで扱っている本ですが、河内将芳氏は都市研究が専門なのかな?以前立ち読みしたら興味深い内容でした。
都市研究の方は文書だけでなくフィールドワークを重視されてるので説得力があるし、見知った土地を扱った内容は面白いし記憶にも残りやすいんですよね。何より自分で史跡巡りに行ける。