そういや昨日は中央図書館にも寄って、2冊借りてきました。
・津野倫明『人をあるく 長宗我部元親と四国』吉川弘文館
吉川弘文館ってこういう軽めの本も出してたのかと意外に思ったけど、作者は7500円する本も書いてる専門家で、内容はちゃんとしてるっぽい。
僕自身はまだ長宗我部氏まで目が行き届いてないんですが、三好氏の終焉的なところで阿波では土佐泊城に森村春と篠原甚五が、讃岐では虎丸城に三好存保が、それぞれ秀吉の支援を受けて最後まで抵抗し続けていたという話が気になって借りました。
・山本浩樹『戦争の日本史12 西国の戦国合戦』吉川弘文館
山名氏、赤松氏、尼子氏、毛利氏、大内氏とメジャーどころをかいつまんできたけど、そういや西国全体を扱った本は読んだことがなかったと…。
特にほぼ白紙の九州と、今興味のある天文年間の尼子氏と永禄末頃から天正初期の毛利包囲網あたりを重点的に。2007年なので少し古いかも知れないけど。
しかしプロローグの文章が結構ひどい。
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西国の戦国史には、他地域のそれとくらべて、やや地味な印象がある。そして西国の戦国大名たちは、概して全国的な知名度も低いように思われる。
織田信長・豊臣秀吉・徳川家康による全国統一へとつながる過程を重視する立場からみれば、西国の戦国史はけっして歴史の本流にはなりえず、西国大名はせいぜい信長・秀吉の引き立て役に甘んじるしかない。
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もちろん歴史に興味のない一般の人が抱くイメージの話なんだろうけど、それにしてもひどい。信長の活動時期なんて戦国末期のごく短い期間なのに。
今は教科書でも明応の政変とか、大内義興の上洛とか、せめて三好政権くらいは載ってるんでしょうか…。