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ホリィ(新人)のことを語る

「国衆」の定義にピンとこなかった理由が丸島和洋氏の紹介記事で分かりました。
http://members3.jcom.home.ne.jp/kazu_maru/

冒頭では学術的に定義された用語のような書き方してたけど、実際には研究者間でも用語の統一が取れてなくて、執筆者間でも線引きに差異があるみたいです。
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国衆に近い権力でも戦国大名と扱って立項していない場合があります。その場合は、各地域の総論で触れることにしています。私の担当する「甲信」でいうと、村上氏がそれに該当します。逆に肥前では、国衆の数が多くなることに眼をつぶってもらって、国衆から戦国大名化した龍造寺氏、戦国大名から国衆に転落した有馬氏を両方とも載せています。
また、国衆が少ない大名本国の場合、大名の一門を立項している場合があります。相模の玉縄北条氏、越前の敦賀朝倉氏などがそれにあたります。これを国衆と呼んでいいかは、議論が分かれるところでしょう。
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勝幡織田氏なんて信長を出した家ですが、これが載っているのは父の信秀を国衆として扱っているためでしょう。
天文期以降ぐらいから、庶流も含めた守護代以下の城主が対象に入ってるという印象です。
語彙解説で広範囲にフォローせざるをえなくなってますが、まずは用語として一般に定着させようという意図でしょうか。
一般向けに限らず類似の本はこれまでなかったと思いますし、そういう意味ではとても貴重。あれこれ注文付けるのは贅沢というものかな。