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ホリィ(新人)のことを語る

大河ドラマを支えた“地味にスゴイ”仕事!? 歴史学者が挑んだ「時代考証」の舞台裏
http://toshin-sekai.com/interview/09/

丸島和洋先生のインタビュー。
時代考証のお仕事紹介は半分で、残り半分は歴史研究とはどういうものかを語る内容。

  • 何がいつ起きたのかを事実と確定させた上で、それをどういう風に評価するかというのが歴史学です。だから、実は最終的な答えはひとつじゃないんですね。
    かつての歴史学では、戦国大名はものすごい専制君主で、武力によって全国統一を目指した存在という見解がなされていましたが、それを社会の側から見てみると、「混乱を収めるために人々から必要とされて生み出された存在」という解釈もできるわけです。
  • このあたり、「応仁の乱」の呉座勇一先生なんかも過去の著書で顕著ですし、川岡勉先生の「 山城国一揆と戦国社会」や、福島克彦先生の「畿内・近国の戦国合戦」あとがきにもありましたが、現役の研究者の多くには、先行研究の階級闘争史観をいかに克服するかという問題意識が感じられますね。
    戦前の「国賊・足利氏」否定により勤皇家として国家を挙げて顕彰された織田信長に対して、戦後も「革命者」と標語を変え評価され続けたことは、その影響によるものではないかと思っています。