また、年次不詳2月10日に三好神五郎（政長？）と申し合わせて軍勢を出すよう細川晴元から要請されたという瓦林又四郎は越水城に在城しており、あるいはこの時も瓦林一族同士が越水城を巡って争う一幕があったのかもしれません。

そして、一貫して高国党として活動していた瓦林対馬守は、三好長慶が晴元方から離反して旧高国党の流れである氏綱に与した際、入れ替わるように晴元によって取り立てられ、三好政長の敗死に伴い再び没落してしまうわけですが、一方で長慶を支持したという河原林弥四郎の名も伝わっており、一族には澄元→晴元→長慶とうまく乗り換えた者もいたようです。

その後の経緯は不詳ですが、永禄4年の将軍義輝の三好義興邸御成の際、池田勝正らと共に警固を担当した瓦林帯刀左衛門尉、列席した中に河原林源助、河原林与一兵衛、河原林摂津守などの名が見られます。
この他には松永久秀の多聞山城時代の家老に瓦林左馬允秀重、松永と三好三人衆の対立時に越水城（または瓦林城）で篠原長房の攻撃を受け討死した瓦林三河守、三好義継の奉行人を務めた瓦林六太夫長親（長房）、そして荒木村重の家老として名を残した瓦林越後守といった人物がいますが、いずれも名前からは繋がりが窺いづらいです。

この辺で瓦林氏に関する過去の投稿もメモっておきます。
2015/3 http://h.hatena.ne.jp/k-holy/81817161064780177
2016/5 http://h.hatena.ne.jp/k-holy/315644388185709129
2016/9 http://h.hatena.ne.jp/k-holy/81793670870362086