結局がまんできず、『真田信繁の書状を読む』を読み始めてしまいました。
タイトルからは書状から信繁の人柄をはかる…といった内容を想像してましたが、さにあらず。
書状をネタにして史料がどのように解釈されて研究成果が積み上げられているのかを、一般向けに解説する感じの内容です。たぶん。
僕のようにまともに歴史学の教育を受けた経験のない素人としては、中世史料用語の解説としても勉強になるところが多いです。折紙とはなんぞやとか端裏とはなんぞや、紙の質にも色々とランクがあって…みたいな話。東国と西国の風習の違いとか、時代による細かい変遷とか。
研究者が書いた一般向け書籍でも平然と使われている用語でも、本題とはあんまり関係ないんで今までスルーしてきましたが、ちょっと反省させられました。趣味なんで別に好きな情報に偏っても問題ないといえばないんですが、他人と情報交換するんであれば、そうも言ってられないでしょうし。
本題の史料解釈の部分でも、はぁはぁこれが「真田丸」でのああいう描写に繋がったんだなと、納得することしきりで、真田丸見てる方にもおすすめです。
書状は原文と翻刻文、それに意訳が掲載されてますが、そういう見方に限れば意訳とその解釈だけでも充分楽しめると思います。
まだ途中ですが、そのうち感想と簡単なまとめみたいな記事を書くかもしれません。