欲しかった大津絵の本、手に入れました。
クリストフ・マルケ『大津絵 民衆的風刺の世界』
大正期からの大津絵研究家として知られる楠瀬日年氏の評
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一体自分は安絵――下手ものゝ絵……に単なる興味を感じてゐるに止まらぬ者で、自分はこれらの工人が拙いながらに熟達した無技巧の技巧に尠からぬ『味』を認めると同時に、何一つ匠気のない点に浅からぬ敬意をはらふものである。
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「熟達した無技巧の技巧」とは良く言ったものですが、その無造作にかわいさを感じるのはどういう訳でしょうね。
じっくり読もうと思います。