id:k-holy
ホリィ(新人)のことを語る

で検索してたら、制作者の狩野永徳の視点で書かれた小説、谷津矢車氏の『洛中洛外画狂伝』というのがあるみたいで、これも読んでみたくなりました。
「三好筑前」で検索してたらGoogleブックスでヒットしちゃったので読んでみたら、「永禄の変」の描写もあって、どうやら三好方による御所巻き説を取っているようです。
ちなみに上杉家の史料によると、上杉本洛中洛外図屏風の完成は将軍義輝の死から間もない頃のことだそうで、なるほど目の付け所がいいですね。
将軍義輝が上杉謙信を頼みに三好家をも包摂した幕府を夢見てこの絵を描かせたとして、後に三好一党だけでなく将軍義昭をも京都から追い出した信長が、その謙信と誼を通じるためにこれを贈ったというのは、何とも皮肉な話です。