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ホリィ(新人)のことを語る

谷津矢車先生の「洛中洛外画狂伝 狩野永徳」が文庫本化されたようです。作者twitterより。
http://www.tokuma.jp/bookinfo/9784198942946

  • 「予の天下を描け」。将軍足利義輝からの依頼に狩野源四郎は苦悩していた。織田信長が勢力を伸ばし虎視眈々と京を狙う中、将軍はどのような天下を思い描いているのか--。手本を写すだけの修業に疑問を抱き、狩野派の枠を超えるべく研鑽を積んできた源四郎は、己のすべてをかけて、この難題に挑む! 国宝「洛中洛外図屏風」はいかにして描かれたのか。狩野永徳の闘いに迫る傑作絵師小説。
  • 図書館で読みましたが、いわゆる「洛中洛外図屏風(上杉本)」の制作過程を物語にした小説で、同図屏風の解釈についての研究成果や「永禄の変」の御所巻説などが取り入れられていて面白かったです。文庫本は買っておこうかな。
    なお、3月には続編の「安土唐獅子画狂伝」も発刊とのこと。
    個人的には、細川高国の天下を描いたという「洛中洛外図屏風(歴博甲本)」で書いていただけると嬉しいところですが…。