この発言を受けて、いくつかの博物館や関係者が学芸員の仕事紹介など行っているのをtwitterで見かけましたが、発言に対する声明も出てきてるようですね。

山本幸三内閣府特命担当大臣の発言について 日本陸水学会
http://www.jslim.jp/?p=1852

今回の発言の根底にある「地方創生とは稼ぐこと」という基本的な考え方そのものが極めて偏っていると考えます。当学会が学問的対象としている、地方それぞれに固有である陸水環境やそこに住まう生物の保全も、経済性には直接つながりません。しかしながら、少し長い視点から見れば、かけがえのない豊かさを生むものです。


当面の結果としては世間の理解が進んで良い方向に働く「失言」だったと無理やり解釈してもいいかもしれません。
しかし、ああいう認識の大臣が今後も「地方創生」を進めることが一番の問題なので、そこは「撤回」「謝罪」の果てに「辞任」したところで、その事実だけを示されても全くの無意味なんですが、相変わらず報道の興味はそこにしか向いてないようで、やるせなくなります。

ひとたび文化が産業と分断されてしまったら衰退に向かうのは歴史の必然なのかもしれませんが、それゆえに僕は価値観を共有する人を少しでも増やすという、静かな抵抗を続けていくしかないと思うのです。
今も文化と産業の連携が継続できている地方は、その魅力がより多くの人に届くよう願いつつ。