・諏訪満男を真ん中に置いて、言葉遣いの自然さに階梯のある、不思議な言語空間。
・満男の両親達や柴又の人びとのごくごく自然に見える(が、きちっとコントロールされた演劇的表現ではある)言葉と、泉や満男の娘、担当編集者たちが口にする、いかにも書き言葉然とした不思議な言葉遣いのちがいがおもしろかった。
・満男の娘や担当編集者が彼に対してとても献身的なのですが、満男が彼女たちの労働を透明なものとして受け取っているわけではなく、彼もまた彼女たちに対してとても献身的にふるまっているのが、興味深かったです。泉やその母に対しても彼はそうだし、「世話をする」とか「世話がやける」といった言葉は出てこないので、よく似ているようでいて、その言葉から連想されることとはちょっと違う関係性をこの映画は考えているのかもしれません。
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映画/三行コメント/男はつらいよ お帰り 寅さんのことを語る