/あなたを呪うプチ不幸

たまたま入ったレストランで、一番おいしそうなメニューに
「気まぐれ妖精さんのなんたらかんたら」系のこっ恥ずかしい名前がついていますように。

冷蔵庫にとっておいたプリンをいつの間にか食べられていますように。

親戚一同が集まる席で、幼少時の些細な失敗をいつまでもネタにされますように。

カップラーメンを買ったコンビニで箸もフォークももらえず、すでにお湯の入ったカップを片手に途方に暮れますように。

目黒とか五反田であわてて飛び乗った山手線が大崎止まりでありますように。

かぶとむしをとるために木を蹴ったら、長い系毛が生えてる系その他あんまりありがたくない生物がボタボタ落ちてきますように。

何気なく履いたスリッパの中に、茶色くて触角の長い例のアレが入っていますように。

慌てて駆け込んだトイレのペーパーが、きっちり芯一周分しか残っていませんように。

風呂の足拭きマットがなんだかじっとりしていますように。

缶ジュースを開けようとして、プルタブだけ取れますように。

入浴中、もしくは入浴直後に猛烈な便意に襲われますように。

卵にひびが入っていて、茹でている間に白身がモロモロはみ出てきますように。