/人生がときめく片付けの魔法

ついでにセールで500円だったセーターの穴もふさぐ。襟のタグをハサミで切ったら穴が空いたのだった。
こういう「やってしまえばすぐ終わるけど手をつけるのが億劫」という作業が、ときめき探しが進むにつれ捗るようになってきた。

塞がった。今後ともなにとぞよろしくお願い申しあげます。思い出品としてじゃなくバリバリ現役衣料としてご活躍願いたい。

先週母に会ったんだけど、20年前から着てる素敵なコートと綺麗な色の手袋をしていた。「きれいだね」と言ったら「でも指先がすぐ薄くなるのよ」と同色の糸で繕いまくった指先を見せてくれた。おなじ血が流れている。

書類整理の途中だけど残す衣類の修復作業なう。
28年ほど前に母が着ていたアンゴラのインナー。まさか一生ものになるとは誰も思ってなかった。
マジ暖かくてふわふわ。化学繊維無添加で虫まっしぐら。

今日はこれで勘弁してやるわ。
片付け祭中は散らかしていいんだもんね。

その度送られてくる膨大な保険や契約書。

更新する度増える。

ペンションの領収証。
なぜ取っておいたし。
と思いつつあとで日記帳に貼ろうと思ってもいる。

飛行機滅多に乗らないから要らないかもな。

もうお世話になることのない病院関係の診察券

特別便と定期便両方必要なのかどうかわからない。

独身時代の雇用保険受給資格者証。
二年経ったら捨ててよかったのか。

ときめかないけどとって置いた方がよさそうな年金定期便。
でも肝心な用紙はどれなんだ。

本体とお別れした説明書、説明不要とわかった説明書。

雪崩が起きた

使用済みのテレフォンカード

もちおのおばさんからいただいた結婚祝いの用途の記録。
いちいちこういうことをせずにいられないのでメモが溜まりまくる。
そして生活が逼迫する段になって取捨選択するんだけど、管理してないもちおが存在すら忘れていたモノを惜しんで闘争が始まるのであった。

ぜったい面倒を見るからにぼくの犬を捨てないで的な瞳で鬼婆か狂信者を見るような顔をされる。

主に契約書と預貯金税金関係。
医療費控除用の書類は年ごとに分類したままにした。
床が寒くてそこが第一関門。
炬燵でやりたい。

ぶちまけ開始。
逆さにすると結構関係ないものが紛れ込んでいた。
立派な綿埃も育っている。

本棚というのは23年前新宿の粗大ゴミ置き場に捨てられていたビデオテープ販売用の棚の一部。けして物持ちが悪く何でも捨てられる性格ではないのだ！
最下段の二つの段ボール箱にはアルバムが、最上段の白い紙袋にはラスボスが入っている。
思い出品の整理は書類、小物の後。
でも作業の途中で出てくる小物や写真、手紙をちょこちょこと処分してしまった。

こうちょこちょこ禁を犯して魔法の効果に影響はないかちょっと心配。
「エイロム・エッイサム！」みたいな。

この三日でお別れすることになったみなさん。
三段のカラーボックスふたつ、二段のカラーボックスひとつ、小さめの本棚ひとつが空いた。

全部終わるまで収納しないつもりでやれと書いてあったけれどテトリス愛好者の血が騒いでムリ。