お腹を壊して寒がっていたのではちみつ入りロイヤルミルクティーをいれてあげた。
「やさしくしてくれてありがとう。はてこさんの愛を疑ってごめんね」
と言っていた。
お茶よりお掃除お洗濯の方がたいへんなのに。
/今日のダンナ
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お腹を壊して寒がっていたのではちみつ入りロイヤルミルクティーをいれてあげた。
「やさしくしてくれてありがとう。はてこさんの愛を疑ってごめんね」
と言っていた。
お茶よりお掃除お洗濯の方がたいへんなのに。
枕元あおぞら市が縮小される気配がないので、一時収容所として籠を置いてみた。
これで片付いたね!という笑顔で感謝を述べていた。
嫌な予感がする。
「さっきはてこさんを疑いの目で見てみた」
「うん?」
「はてこさんはほんとは美しくないじゃないんじゃないかって。でも美しかった!」
「美人じゃないって言ったじゃん」
「美人とは言ってないよ」
あくまで美人ではない。
ひとしきり妻にどやされた後、無言でシャワールームへ入って何かわめきながら暴れていた。
最後に激しく放屁してから晴れやかな顔で出てきた。
「なにやってんの」
「なんか除霊しようと思って」
「え、はてこの文句言ってたんじゃないの?」
「違う。『びっくりするほどユートピア!』って言ってきた。なんかに勝った気がした」
この件について話していないんだけど感じたらしい。
「なんであんなことをしてしまったんだろう。もう二度としない」
と固く誓って二日目。
連日寝不足の妻に
「遅くならずに帰るし遅くなるときは必ず連絡するから」
と言い残して部屋の鍵とパスポート&写しを持たずにVNYKと飲みに行き、
無連絡で午前様余裕ですののち妻からの電話に
「まだ仕事の話があるからあと20分」
とか言って妻にどやされる。
たぶん今夜も「二度としない、反省する」と固く誓う。
ハロン湾に浮かんだアコヤ貝の養殖真珠博物館を見に行く。
VNYKに
「もちおサンパール買うどうですか?」
と聞かれ
「いいね、俺はpearl好きだから」
と言っていた。
左腕に「生魂」と刺青を入れた白人男性を見つけて「生コンだ、生コン」と喜んでいた。
連日寝不足の妻に
「遅くならずに帰るから」
と言い残して部屋の鍵を持たずにVNYKと飲みに行き、
3時間経ってようやく帰ってきて
5時間後にチェックアウトして遠出する約束をしてきたと報告。
披露宴で新郎の友人に勧められるままにウォッカを飲み、午後中ずっと死にそうだった。
ベトナムヤンキーのはからいで夢のような部屋に泊まることになったが、
さっそく枕元周辺に馴染みの店を広げ、妻のアットホームな小言にムッとしている。
ベトナム行きの家庭内手荷物検査中に、人を殴って殺せるぐらいの重さがある金属製のハンドグリップを
「握ると落ち着くと思って」
ポケットに入れていこうとしていたのをパッキング奉行の義父に発見され、呆然とされる。
お誕生日
旅行用の買い物で緊張が高まってプンプンしていた。
「まったくはてこさんは俺が思ってることがちっともわかってない!」
「わかってほしいの?」
「ん、いや、わからないでいい」
言えないようなことを考えている。
ステッパーを踏む妻の臀部と大腿筋を成長する孫のように喜んで見守っていたが
筋肉の成長のため脂肪を提供してまったいらになった腹と棒のようになった太腿を見て
強いショックを受け、悲しみに暮れていた。
「誰かに電話したい」
「もちおに電話して!」
糸電話か。
「ジョニーはなんで二時間も来なかったんだと思う?」
「ジョリィがなんで来なかったかって?」
ジョリィが来たって困るだろ。
「山崎まさよしの歌は感情の暴力だと思う」
One more time one more chanceをカラオケで歌おうとしたら涙でつまって最後まで歌えなかったもちおであった。
ベトナム行きの航空券を予約。
「ほんとに行くんだね。怖いよー。落ちたらどうしよう」
「そのときは二人で新しい人生を探そう」
落ちたら続きはない。
枕元に本やレシートや空き箱を貯めはじめたので
「こんなとこにお店広げないで!」
と言ったら、おもむろにひざまずいて手を取り真剣なまなざしで
「お店を、持たせてください・・・!」
と言った。断った。
先週GEOで借りてきた「ちはやふる」4巻から19巻を通しで二度読みしている。