仕事で舅に会ってきた。
「お義父さんが『今度、ついでのときでいいから新しいiphoneとPCの設定やって』って言ってた」
「もちおは最近忙しいんでしょ?」
「うん。でも俺は出来る営業だから『じゃあ、お義父さんに会いに行くついでに見せてもらいます』っていった」
さすが指名No.1ホスト
/今日のダンナ
お話しするにはログインしてください。
仕事で舅に会ってきた。
「お義父さんが『今度、ついでのときでいいから新しいiphoneとPCの設定やって』って言ってた」
「もちおは最近忙しいんでしょ?」
「うん。でも俺は出来る営業だから『じゃあ、お義父さんに会いに行くついでに見せてもらいます』っていった」
さすが指名No.1ホスト
うちの洗濯機は喋る。
洗濯機「いつもきれいにしてくれて、ありがとう!」
はてこ「『いつもきれいにしてください』って遠回しに要求してるのかな」
もちお「そうだよ。びっくりするほどの図々しさだな」
喋る機械類にはかなり偉そうにする。
妻と食事に行った先で、知り合いから初対面の同業者を紹介された。
経営者で、政治にも関わっており、息子と自分の学歴自慢をはじめたりする人で、正直どう接したら…と普段知らない人に愛想のいい妻は思ったていたが、普段知らない人どろこか知っている人にもよう言わんもちおは、少しもたじろぐことなく優雅な笑顔で軽やかに相槌を打っており、相手は完璧にいい気分になって閉店過ぎてももちおを離そうとしなかった。連日の接待トレーニングの驚異的な成果に圧倒された。
「こんなもちお初めて…」と思ったが、同様の手口ではてこ身内が次々陥落されてきたことを思い出して婿家業が夫を変えたことを知った。
酔いが覚める前の運転は酒気帯び運転になるわけですが、何度話しても「あれは昨日のこと」と思うらしく、修羅の国の酒ルールに流されまくりです。
寝ないで会社に行った。免許証取り上げたい。
取引先の家に泊まるとLINEがあったが、いま帰ってきた。明日も6時起きで朝から仕事。
夜のお仕事が忙しくて本業と家庭に差し障るレベル。
「ビールジョッキ越しに額の写メ撮って『朝日w』とか言われてさ」
「あらー失礼ね」
「その後EXILEの『ライジング・サン』っていう歌を歌いだした人がいて」
「んまーやーね」
「歌に合わせて『ラーイジング サン!』って歌いながら立ち上がったら、めっちゃうけて」
「え」
「滞在中、そのネタで何度も笑いをとって、顔覚えてもらえて、仕事もらえた」
宅の主人は只者ではないと改めて思った。
「・・・ほかにハゲてた人はいなかったの?」
「おらんやったけん、よかったったい・・・」
もはや持ちネタかつ強みになっている。
沖縄へ出張。この時期の沖縄土産といえばマンゴー!わあ、楽しみ!!
と思ったら、さんぴん茶とピーナッツ黒糖買ってきた。
「マンゴーは?!」
「お義父さんがよく買ってくるから要らないと思って」
なぜよく買ってくるのか考えてみて?
車内通話が出来る。
「もしもし、運転中?」
「信号待ち。この信号、もうずっと待ってるのに変わらない」
「私が止めてるの」
「えー、やめてよ」
「わかった。いま解除する」
「…青になった」
「ごめんね」
森羅万象を自分の手柄にする遊びが家庭内で流行っている。
ワイシャツを洗濯していたら、胸ポケットにかわいい縁飾りがついた手書きのお姉ちゃん名刺と、四十八手のイラストカードが入っていた。
「ハイクに画像アップしようと思って乾かしているの」と言ったら電光石火で捨てられた。
「もちおくんとは仕事のつきあいとは思えない、なんだか特別気が合うな!」
と思われることが多く、仕事なのか私事なのかわからない呼び出しが増え、最近とみに家にいない。
腰に回された手を「僕には妻がいるので」とやんわりほどいたりしているとのこと。
「死んでこそ、浮かぶ背もあれ」
「『身を捨ててこそ』だよ」
「あ、そか」
「死んだらなにも浮かばないでしょ」
「死んだら土左衛門が浮かぶ」
どんな諺だ。
先週は二件接待と休日に資格試験で、今週は会合一件と一泊二日の出張一件で、週明けからしばらく沖縄へいってしまふわたしの良人よ。
もちお、もちお書いてますが、わたしの本名がはてこでないように、夫の本名も、もちろんもちおではありません。
でももちおと呼んでいるのは本当で、最近はもちやまさんと呼んでいます。
「大人なんだからラウンジとかで飲みなよ」
「いっぱいごせんえんとかするじゃん」
「お姉ちゃんいない店ならそんなしないでしょうよ」
「そうかな。コンビニは『680円です』って。あとフルーツヨーグルト買った。美味い」
なにやってんだ。
「そんで部屋で裸でシャドウボクシングやってたら腹が気になって『痩せたい』って送った」
大学生か。
出張続きの接待続き。「痩せたい」というLINEが一行だけ来たので電話した。
「いまどこ?」
「ホテル」
「今日も飲んだの?」
「今日はひとりで飲んだ」
「痩せたいんじゃないの?」
「ひとり飲みというのをやってみたくて、コンビニでワインを買った」
そこは店で一杯だけ飲めよ。
就寝時の暑さ、寒さに無頓着で、布団を蹴ったあと凍えていることがよくある。
縮こまって寝ている。
「寒いの?」
「わからない」
布団を足したら寝息が深くなった。
布団を蹴飛ばして寝ている。
「暑いの?」
「わからない」
薄掛けに替えたら寝息が深くなった。
ガバッと起きて布団をベッドの下に落とし、「よし!」と納得してまた眠り始めた。お腹さわるとひんやりしている。よくねえよ。
接待続きで前後不覚なまま寝室へ行く日々。
一昨日シーツを替えたベッドに布団をかけるのを忘れていたので、もしやと思って見に行ったら何もかけずに寝ていた。
昨日は忘れずに布団をかけておいたが、見に行ったら掛け布団の上に寝ていた。
たったいま仕事から帰ってきた。
たぶん七時前に出勤する。
アニメーターか。