一昨日から喀血が続いて不安に苛まれているものの、お手製の仮想通貨売買bot が手柄を上げたらしく捕らぬ狸の皮算用でごきげん。

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今日のダンナのことを語る
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念のために書きますが、悩めるわたしに指示をくれという話ではありません。
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話し合いは命の取引にはあんまり役に立たないというのがわたしがここ数年学んだことです。
話し合い事態が問題を現実から遠ざける。
無論話し合っていますよ。恐らく普通以上に。
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新たな担当医が妻おすすめのAではなく嫌な予感のBなので「なんでAじゃないんだよ」と妻にいわれてお冠。
今度こそ何が何でもAにしろと言い張るべきでしょうか。
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ずっとずっと痛みをこらえて暮らしていたから
四六時中怒ってばかりで理不尽なことをいっていたのだとわかった
痛み止めを飲むことさえ苦しくて痛み止めに手が出せなかったこともわかった
座薬と貼り薬で痛みをコントロールできることを何ヶ月も黙っていた医者に怒りを覚える
高濃度点滴で栄養がとれることを入院するまで黙っていたこともゆるせない
点滴で栄養を取りたいと申し出たときに近隣の町医者に手紙を書きながら
町医者では高濃度点滴が出来ないことに降れなかったのはなぜなのか
もちおが熱を出して感染症ではないかといったとき
ガンが進んでいるのだと調べもせずに断言し
免疫が低下している最中に感染症を進むにまかせたことは医療過誤ではないのか
なぜこんな、一生一度、ここぞというときに
こんなろくでもない医者にもちおは付き合い続けたのか
逆境の中でIQは知能障害レベルまで落ちるという話についてもっと真剣に考えるべきだった
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やさしくて思いやりのある妻を世界一愛する面白いもちおに戻った
点滴で命を繋げるようになり、顔色もいい
敗戦間近の日本兵のようなげっそり感も薄れてきた
四六時中痛み止めを入れなければならないほど病に冒されていることが信じられない
悔しい
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深夜22時過ぎに病院から電話。
「緊急事態というわけではないのですが、治療方針が変わりました。感染症の疑いはないとお話しましたが、血液培養の結果菌が確認されました。敗血症など重篤な問題が起きる場合があり」
緊急事態じゃねえか。
「今回の薬は免疫を上げるものなので、それを投与して感染が確認されるのは通常とは逆の結果。感染経路がどこからのものなのか話し合っている」
急に具合が悪くなって微熱続きで「風邪じゃないの?」って三週間前から言ってたのに「白血球が上がらないから違う」って言い続けてた主治医吊したい。
「入院した時点で感染していたけれど、抗がん剤の副作用と体力の低下で熱が出せなかったということはありますか」
担当医B、しどろもどろ。
医者か病院替えろって言い続けてきたのにな。馬鹿なもちお。
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165cm 45kg
体重はともかく身長が3cmも縮んだのがなぜだかわからない。
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薬でずっと眠っているので
「やることないし(話もできないし)帰ろうか」
といったら寝ぼけ眼で薄目をあけて
「え~…」
と不満げにいうので、ベッドの端っこ20センチくらいの幅に身体をねじ込んで面会時間終わるまで過ごす所存。
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痛み止めを打ち続けているのでずっと眠っている。
汗びっしょり。
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ナースステーション横の、手術後数日過ごすところにひとりでいる。
説明はなかったが集中治療室にいるのかも。
同じフロアに特別室もあるせいか、看護が手厚い。
目を覚ましているあいだ、もちおは平然としたご満悦顔である。
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布団3枚に埋もれて衣類も布団もびしょびしょの中、汗だくで眠っていた。
40度の高熱にガタガタ震えていたのだそう。
すべての処置を終え、着替えて布団もマットも衣類も替えて身体を拭いてもらう。
担当医の話が終わり、何もかも終わってから主治医がうすらとぼけてやってきたので殴りたかった。
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車椅子移動でモルヒネ打つことになった。
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点滴で栄養とることになった。意識があって、自力で着替えてトイレへいけて、話ができることに感謝したいと思う。
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「苦しい!溺れる!」と言いながら
差し出した手に頑として掴まらず
そっちは岸じゃないという方向へ
「いいんだ、こっちが正解だ」
と言い張りながらどんどん流されていくような日々
それじゃ手を振って見送ろうかと心を決めると
「苦しい!溺れる!」と叫ぶ
わたしだって苦しい。
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「日本の夜がアメリカでは昼なんだよ、そしてアメリカはいま新年度の税金の関係で仮装通貨の値動きが大きくてね」
「最近徹夜してたのは、そのせい?」
「え!違うよ、徹夜してたんじゃなくて、そのこと考えてたら眠れなくなっちゃって」
病苦に耐えかねて眠りを奪われているのかと心配してたんだぞ!
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「生える…Gがあるか、ないかの違いなのにな…G大事」
Hageru or Haeru.
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「この桜が散る頃、僕の頭からも毛が散ります」
お見舞いの電話でブラックジョークを言う。
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新しい薬の副作用で髪の毛がごっそり抜け始めた。
「カツラ買う?」
「誰が被るか!ハゲの名折れだ」
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「餅のぬか漬け、餅もぬか床も美味しくなったよ!」
「生き別れになった糠と米が再び巡りあえたんだな。『米よ、おまえから引き剥がされたあの日から、ずっとおまえを待っていた』『糠よ、黄色い糠よ、おまえとはもう会えないかと思った。私があまりに白いからおまえは去っていったのかと思っていた』」
感動のフィナーレ。
/今日のダンナ