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今日のダンナのことを語る

あんなに帰りたがっていたのに、もう家には帰りたくないんだって。
医師のいないところにいるのは怖いんだって。
もちおが家に帰りたくないといったのは結婚してはじめて。
今後も二度とないだろう。

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肉が削げてしまったせいかまぶたを上手く閉じられず、白眼を剥いて眠る。

「白眼になってるよ」
「恐ろしい子…」

渾身の白眼ギャグ。

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babiさん夫妻にいただいたバスタオルをタオルケット替わりにずっと掛けている。
身体に触れると痛がるので、まさに腫れ物に触るように接している。
こんなとき妻がふくよかで柔らかくふわふわな体型だったらよかったのになあと切実に思う。

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治療は弾切れ。
病室が空き次第ホスピスへ。
もう会話も覚束ない。

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入院しました。
治療目的ではなく緩和目的で入院するのは初めて。

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束の間一息ついたけれど、夜半にかけて自宅で手に負えないくらい痛みが酷くなる。
入院も視野に入れて病院へ来てくださいと言われた。
こんなこともあろうかと、七転八倒するもちおの横で妻はしっかり睡眠を取っておったのだ。

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無事安全に帰り着きました。
自宅で落ち着いて血反吐を吐けるくらい体調が戻ってありがたいと思わなくてはね。

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救急外来に来た。
痛み苦しみ和らぐように祈っていてください。
妻が帰りに事故らないように、待合室で眠れるようにもお願いいたします。

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このまま生き続けられるとして
この苦しみが続くことは幸せといえるだろうかと思うような苦しみよう。
昼間病院やってるときにいけばよかったのに。

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引き続き血反吐を吐きつつも、生きて返ってきました。
みなさまの祈念に感謝いたします。

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ワーストランキング1、2を争う苦しみようでいま病院へ連れてきた。
ハイカーのみなさんの祈りが届きますように。

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Amazon prime video 「滑らない話」に夢中。

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「はてこさん、ごめんな。もちお、あと三か月くらい生きられると思っとったけど、一週間先もわからんようになってしもうた」
「…死ぬと思っているわけじゃないけど、意識がなかったり、頭が回らなかったりしたときのために、お金のこととかちゃんと申し送りしてね」
「…うん…実は…」

ビットコインでめちゃめちゃ損していたことを本日通知された次第です。

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「『どっこい生きてる』って感じなんだろうな…」

腫瘍マーカーの数値が倍以上になっていたが、よろよろしつつも自力で歩いて受け答えしていたので医師はうれしそうに驚いていた。今度のお医者さんは信頼できる。

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要介護3に認定された。

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胃を洗浄しながら溜まったものを少しずつ掘り進む感覚で「採掘」と呼んで前向きに吐いている。
上手く吐けると胃が軽くなり、眠っている間に突然吐くことも減り、横になって眠れるし、長時間の外出も可能になる。

仮装通貨のマイニングから閉塞した胃のマイニングへシフトした夏。

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望みのタイミングで吐くには水分をいつどのくらい補給すればいいか計算し、ゲロを操るようになった。
予測吐き時間から逆算して吐く前提で食べたいものを一口二口噛むことも。
美食を楽しんでは吐いたというフランス貴族のようである。

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妻の介助なしで温泉。
露天風呂や水風呂をゆっくり楽しんで英気を養う。

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二週間毎朝通院して抗生物質の点滴を打つミッションをコンプリートした。

毎朝陽を浴びてビタミンDを作り、高濃度栄養点滴を入れた3キロ強のカートを持って往復100段の階段を上り下りするのは退院後のいいリハビリになった。

何をするにも車椅子移動で、立ち上がるだけでヨタヨタしていたあの日から見違えるようにたくましくなった。

ジャングルをさすらう日本兵のような身体だけれど、自分で出来ることをだいじに選んで暮らしている。

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家族風呂を奮発して1ヶ月ぶりに温泉へ。
点滴を止め、注入口にロック液を注射して防水シートを張り、無事入湯。
ゆったりしたし、温まったし、可能性がまた広がった。