君の方へ傘傾むける春の雪
*落選シリーズ
/俳句
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君の方へ傘傾むける春の雪
*落選シリーズ
桜蕊踏む自転車の音軽く
その時の来りて散っている桜
散りたくて桜の下を歩きゆく
ブラウスに落花の蕊の茶色かな
夜桜の酔ひゐるやうな紅の色
年寄りの話を聞いている桜
手を取れば骨の軋みや花の冷え
花冷えや手にクリームの塗り残し
春泥や駑馬の蹄のしつかりと
花の雨軽いワインと塩のパン
海風に少年シャボン玉を撃つ
花影と思へば月のない夜よ
入学の子は母の傘追い越して
井戸の底くれない点して花の冷え
面会を待つ束の間の花蓆
赤蛙座す納骨の墓の前
*ハイクでアドバイスをいただいて直したものです
泥濘の乾きて皹を背負う蛙
大木と老女対峙す花吹雪
彼岸西風祓いの幣の音高く