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Tips:プロレスラーは、ヒンズースクワットといって、最終的には三千回やってもらいます。最初は五十回で結構です。
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【まずは自愛】
聖書にあるように、隣人を愛するがよい。
しかし、まずはこの自分自身を愛さなければ。
自分を少しもないがしろにすることなく、しっかりと愛さなければ。とにかく自分を大事にしなければ。

(超訳ニーチェの言葉Ⅱ)

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 南相馬市の健康福祉部長だった西浦武義は、今年8月に市役所を定年で退いた。
 代々の農家だ。市の海岸寄り、鹿島区の北屋形地区。海から4㌔の高台にある。通り抜ける風は潮の香りがする。字名にも「西浦」がつく。
(中略)
 退職後は、農業のかたわら、鹿島区の生涯学習センターで再任用の市職員として働く。区の文化協会理事長として、囲碁や将棋、踊りなどの文化活動の運営の相談に乗る。
 農家の長男だから、家業を継ぐつもりだった。ところが地元の農業高校に進んだ1960年代後半、国の農業政策は増産から減反へと大きく方向転換した。
 農業ではもう食えないと…[全文を見る]

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 近ごろ私の心に響いた言葉があります。岡山市のノートルダム清心学院の理事長を務めるシスター、渡辺和子さんが今年、『置かれた場所で咲きなさい』と題した著書を出版されました。その中にある言葉の数々です。
 渡辺さんは9歳の時、二・二六事件により、軍人だったお父様を亡くされました。のちに30代の若さでノートルダム清心学院の学長となられ、27年間、在職されました。85歳で出版された今回の著書には、次のような人生の金言がたくさん詰まっています。
 「(人を信頼するのは)98%にしなさい。あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておきなさい」…[全文を見る]

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 試験に思いどおりの問題が出て、いそいで書いた答案を、ろくに読み返しもせずに教壇へ持ってゆき、級の誰よりも早く教室を出ることができたとき、午前の人気ないグラウンドを校門の方へよぎりながら、国旗掲揚台の旗竿のいただきに、金の珠がきらきらと光っているのを見る。すると、えもいわれぬ幸福感に襲われる。旗は掲げられていないから、今日は祭日ではない。しかし今日は自分の心の祭日であって、あの珠のきらめきが自分を祝福してくれるのだと思う。少年の心はやすやすと肉体を脱け出して詩について考える。この瞬間の恍惚感。充実した孤独。非常な軽やかさ。すみ…[全文を見る]

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 グレンジは書斎をでた。広間までくると、彼はカラーの内側に指を突っ込んでぐるりとまわし、大きく息をついた。
 すべてが蘇(あざみ)の冠毛のなかでもつれあっているような気がした。
 彼に必要なのは使い古して世にも汚くなったパイプと一パイントのビール、それにうまいステーキとポテトチップ。単純で、なにか形のあるものであった。

アガサ・クリスティ. ホロー荘の殺人. ハヤカワ文庫. p. 265-266.

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神よ、
変えることのできない事柄については冷静に受け入れる恵みを、
変えるべき事柄については変える勇気を、
そして、それら二つを見分ける知恵を我らに与えたまえ。

――仕事力. 山崎直子. 朝日新聞朝刊9/23. p.22. (ラインホルト・ニーバー『義と憐れみ―祈りと説教』梶原寿訳)

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 直径30cmほどのすり鉢の襞の走る腹に、皮をむいて酢水にさらしておいた自然薯を直接あててすりおろす。下ろし金を使うよりも白く細かく泡立って、粘り気のある実が側面にへばりつく。それをスリコギですり、卵をおとしてさらに混ぜあわせるようにしながら、あらかじめ煮立てて適温に冷ましておいた、ちょっと濃いめの出汁を加える。お玉ですくって、少しずつ襞にあてて流し込み、それをゆっくりとかし込むようにするのだ。出来上がったあたたかいとろろ汁は白いご飯にかけ、焼き海苔を添えたりして、さくさくと何杯も食べた。子どもの頃、毎年秋になると繰り返された風景…[全文を見る]

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主よ、私をあなたの平和の道具としてお使い下さい。
憎しみのあるところに愛を、悲しみのあるところには喜びを、争いのあるところには許しを、絶望には希望を、理解されることよりも理解することを、愛されることより愛することを。
(マザー・テレサ)

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 父は若いころ結核で死にかけたそうだ。療養所に入ったが、そこにいたって病状は好転しないと確信したかれは、ある夜荷物をまとめて逃亡した。そして、どこから仕入れてきたのか、結核を治すには毎朝冷水を浴びるがよろしい、という情報を得て、毎朝かかさず風呂場にはいり手桶に汲んだ冷水をザーザー、ザーと頭から浴びていた。結核になったのは結婚前のことだったが、結婚して子どもが生まれてからもずっと、真冬の寒さにもへこたれず毎朝水を浴びていた。ザーザー、ザー・・・・・・肺炎になったあとも、その悪い生活習慣をあらためなかったので、子どものわたしでさえ…[全文を見る]

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 岩手県陸前高田市の本稱寺(ほんしょうじ)。住職の佐々木隆道さん(49)は両親と妻を津波で亡くした。寺も自宅も流された。佐々木さんと娘、息子だけが残された。
 約200の檀家では約130人が亡くなった。佐々木さんは昨夏、高台に土地を借りてプレハブの仮本堂を建てた。葬儀や法要で伝える言葉は、変わった。
 「震災前は『悲しみは時と共に癒える』と話してきたけど、それは間違いでした」。季節が移ろうたびに思い出す。ディズニーランドに出かけた3年前の春、夏の恒例だった庭でのバーベキュー……そんな光景が頭をよぎるのが「しんどいんですよね」。仮設住宅で子供…[全文を見る]

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何年か前、父親が病院で亡くなった時、その傍には誰もいなくて、翌朝駆けつけると、父親は哀しそうに目を開いたままで、弟が手で目をつぶらせた。肩の荷が下りた、という気しかしなかった。
 それから何年かたって、東京駅で倒れて一週間、集中治療室にいた母親が意識を回復することもなく亡くなった。ぼくと弟の家族が見守ったのだが、ぼくも弟も、ただぼんやりしていたように思う。
 『いのちつぐ「みとりびと」』は、國森康弘さんの写真集。國森さんは、滋賀県の小さな集落の人々の暮らしを追いかけてきた。いや「暮らし」ではなく、どんな風に、亡くなっていくかを…[全文を見る]

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329 名前:Trader@Live![sage] 投稿日:2012/05/02(水) 23:52:10.15 ID:mcrBn2rL
ハーバード大学の図書館の張り紙

1.今居眠りすれば、あなたは夢をみる。今学習すれば、あなたは夢が叶う。
2.あなたが無駄にした今日はどれだけの人が願っても叶わなかった未来である。
3.勉強に励む苦しさは今だけであり、勉強しなかった苦しさは一生続く。
4.明日やるのではなく今日やろう。
5.時間は絶えず去りつつある。
6.学習は時間がないからできないものではなく、努力が欠くからできないものである。
7.幸福には順位はないが、成功には順位がある。
8.学習は人生の全てで…[全文を見る]

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 サーキットで国境線を越えた気分です。フランスに入ったときから、ベルギー国境をまたぐ事は解っていた。そうした気分ですね。上手い説明に成っているかどうか、甚だ疑問ですけれども。これが、志ん朝亡く、小さん亡く、円楽亡く、そして噺家であらずとも、青島亡く、植木亡く、谷啓亡く、平岡正明亡き世だからなのか、ワタシの内部に何らかの変化があったか、その両方なのかはよく解りませんが。

 故人の人生の、奇妙であり、また典型的でもあった苛烈には惚れ惚れする想いです。あのやんちゃで利かん坊な輝く目こそは、苛烈さの中で眠れない目の輝きです。オマエそ…[全文を見る]

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 しかしこの「やはり」というのはワタシにとって(だけではないと思います)二重でして、というのもワタシ最初にこの人をテレビで観た時——5〜6歳だと思うんですが、沖縄政務次官騒動よりも前ですーーガキの勘という奴ですね「ああ、この人は今凄く嫌われているな。頭が良すぎ、欲求不満やアンビバレンツが強すぎるのだから仕方が無い。でも、きっとやがてこの人は、本当は良い人で、みんなに愛される人だという事に成って死ぬに違いない」と、言葉に翻訳すると大体こうした具合でしたんで、この「やはり」は数十年がかりだったという訳です。

 ワタシは多くの人々と…[全文を見る]

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 思い出すのはヨーロッパの国境線です。90年代から00年代初頭にかけてヨーロッパを中心にサーキットしていた時代、特に、あの最も過酷と言われるワゴン車移動でのサーキット(3回やりましたワタシは。ワタシは師匠筋が山下洋輔であるという事実からツアー日記のエッセイをあまり書かない様にしておりますが、あれはやはりエッセイの題材のためにあるとしか思えません。文才さえあればワンサーキットで3冊いけるでしょう)の最中「はいいまボーダー越えたぜ」とドライバーが呟き、ひゅーとかいえーとか、或は遠くを見つめながらふふふとか言うのは初日のみでして、二…[全文を見る]

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【おはよう】
――経営の目的とは?
 多くの教科書には、成長する、業績を高める、ライバル企業を打ち負かす、それが経営学の目的だと教えている。でも、私の提唱している「正しい経営」とは、人を犠牲にしない、路頭に迷わせない、という経営です。会社に関わりのある人を幸せにする活動こそ、経営だと思っています。業績やシェアなんて、結果としての一つの現象に過ぎません。
――といっても業績を気にしないわけにはいかない
 業績や利益を軸に経営を考えるから、おかしくなるんです。
 コスト削減のために正社員を非正規社員に置き換える。社内でやるべき仕事をきついと…[全文を見る]

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【おはよう】
 どんな大きな事件も悲惨な戦争も、最初の衝撃は薄れ、慣れて、忘れられていく。また事件や戦争が起こったら、忘れていたことを忘れて、こんなことは経験したことがない衝撃だ、世界は変わってしまったと騒ぐけれど、いつの間にか戻っている。

柴崎友香. わたしがいなかった街で. 新潮4月号. (齋藤美奈子. 文芸時評. 朝日新聞朝刊. 3/28. p. 31. より)

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 夫の父が脳出血で倒れたのは、昨年の正月。一時は危険な状態が続いたが、生命力の強い父は奇跡的に回復した。だが以降、突然、極度に危険な状態に陥ることが度々あった。そんなとき私は仕事で遠出していることが多かったが、病院に到着するまで待っていてくれて、そして見事に復活して見せてくれた。
 秋吉台に向かうタクシーの中で電話が鳴った。父の入院している病院からで、急に危険な状態になったので、来てもらいたいとの旨を伝えられた。だが、彼岸時期の飛行機の便は満席で、すぐに戻ることは不可能だった。どうしたものかと考えながら、いつものように奇跡的に回…[全文を見る]

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『落ちるリンゴを待つな。』
新社会人おめでとう。君は今どんな職場で出発の日を迎えただろうか。それがどんな仕事であれ、そこは君の人生の出発点になる。
仕事とは何だろうか。君が生きている証が仕事だと私は思う。
大変なことがあった東北の地にも、今、リンゴの白い花が咲こうとしている。皆、新しい出発に歩もうとしている。
君はリンゴの実がなる木を見たことがあるか。リンゴ園の老人が言うには、一番リンゴらしい時に木から取ってやるのが、大切なことだ。落ちてからではリンゴではなくなるそうだ。
それは仕事にも置き換えられる。
落ちるりんごを待っていてはダ…[全文を見る]

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ふり向くと

私の記憶から
とき放たれた夢の少年は

荒野をめざして
走ってゆくのだ

あの時
そうしようと
したように

何処までも

何処までも

吉野朔実『少年は荒野をめざす』