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id:dadako
読了のことを語る
isbn:4895000923
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全体は序章+四章。加害者のセルフ・ナラティブ(煽情的・漏情的な描写はないが、往々にして加害者本人が過去に受けた虐待についても語られる場面が多いのでちょっとフラッシュバック注意かも)とそれぞれに対する個別の分析のある第三章をのぞき、各章それぞれにきちんと結論が最後にかかげられており読みやすい。
特にこの手法をとるにあたって前提として「語ること」について述べられた第二章「真実」と、結論部の第四章「理解」は圧巻。
原題『Not Monsters』が著者の態度をよく現している。

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読了のことを語る
ISBN:0006162630
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トリックもちゃんと成立しててれっきとした推理小説なんだけど、ロマンス小説の気配も濃厚。
しかしダメor/and悪い男とできる女、という組み合わせは時・場所問わずなのねえ、とクリスティ読むとつくづく思う……Ruth、Sandra、Rosemaryそれぞれの女たちの描かれ方がおもしろかった。

id:dadako
読了のことを語る
isbn:4309012582
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「婚活」などという妙な略語が流行ってる(どこで?)ことになってる今の今、これを読むのも時宜を得たと言うべきか。
笙野頼子描くところの100人のウィリー。ただしここにはジゼルはいません。そして彼女らがとりつく相手も、アルブレヒトではない。
ああそれと、途中で天皇ご一家お妃選びの変遷による影響ってのがいきなり出てきて、ああなるほどねと。
やはり、時宜を得たという事か。

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読了のことを語る
isbn:4794927320
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よくできたほら話を聞くのがお好きな方に、ベッドサイド本としておすすめ。
最後の『死こそわが同志』は黒手塚治虫って感じだった。

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読了のことを語る
isbn:0006163718
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満足できる三度の食事くらいしか趣味がなかったポワロが、事件を解決するにあたって趣味に苦難をしいられて、最後にもう一度満足できる食事にありつき、さらに仲人という新しい時間つぶしを見つける、という話(ちょっと違う)。
地方の小さな小さな村、しかもそのほとんどの住民が数年で入れ替わるようなコミュニティの閉鎖性(「いい人々」と見られることがいかに重要か、とか、公然過ぎる秘密って公然過ぎて語られない、とか)がよく出てる。
「名前トリック」もの。

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読書のことを語る

お気にいっていただけて幸いです。
わたし大阪のエピソードで「これレイバーかw」と思ってすごい笑ったよ。
こっちも読みたくなってきたんで、図書館行って借りてくるかな。

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読了のことを語る
asin:4150719012
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たぶんネロ・ウルフっていうとこれが一番にでてくるんだろうけど、でも実際はちょっとパターンはずれかものウルフ外泊編。
いっつも減らず口たたきで小生意気なアーチーだけども、……ふふふふふ、とちょいにまにましてしまった。

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読了のことを語る
isbn:9784760133
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901
ある共同体の文化水準・教育水準を示す指標の一つとしての読み書き能力・識字能力・識字率(非識字率)について、江戸初期から命じにかけての変化を追ったもの。
特に町民と農民(庄屋~小農)、またそれぞれの階級に属する女性という、あまり記録が残っていない層について注目している。
三種の文字を使う日本で「文字が読める」とはどのようなレベルを言うのか、という問いかけや、身分に応じて「読み書き能力」を有意にわけることによって、農村内ですらエリート層と非エリート層という格差ができていること、
地理・地域・身分・経済発展との関係による識字率の差について、就学率と識字率の関係についてなど、なんとなくうっすらと感じ取ってたことをきちんと数値を上げ文字にしてくれた感があり。
読み書き能力とその教育は、格差をなくすことと格差を作ることの両方に関わる問題としてとらえることが重要。

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読了のことを語る
isbn:0006161723
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ポワロ50歳オーヴァー。『THE PALE HORSE』のキャラだけでなく、『CAT AMONG THE PIGEON』のキャラクターの知人も出てきた。
犯人はすぐにわかってしまったのだけど、最後の2ページに出てきた「実は…」話はちょっとずるい(=_=)。
教えてもらったこのトリオが出てくるやつも探して読もうっと。

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読了のことを語る
asin:4622045753
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著者自らファンタジー短編集というほどで、確かにファンタジー。お目当てだった『機械が止まる』は初期ウェルズの楽天主義に対する反動として書いたとのことで、これはむしろ見事なSF。
いや意外な作家が意外なものを書いてらっしゃる。楽しく読めた。

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読了のことを語る
isbn:4163246002
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ロード・エムズワース・シリーズの全短編収録。傑作ぞろい笑う笑う。
こちらの選集は特別付録がとても豪華で貴重なので、イギリス文学に興味がある人はぜひそこだけでも目を通すことをおススメ。この巻ではウッドハウスが黄金期の英米ミステリ(とSF)に広く与えた影響について真田啓介のエッセイと、アントニイ・バークリーによるウッドハウス文体模倣でのホームズ・パロディが収録されてます。

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読了のことを語る

Lord of the Flies by William Golding
E.M.フォスターによるイントロダクションつき。
大昔に映画では見てて、そっちとの違いとかでいろいろ考えたりしてちょっとおもしろかった。
会話文はだいじょうぶだけど、地の文が難しかったー!

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読了のことを語る
ISBN:433604161X
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あんまりたくさんは読んでないけどアントニー・バークリーも好きな作家(『毒入りチョコレート殺人事件』より『試行錯誤』が好き)。
こういうパーティおもしろそうだけど、いかんせん、日本人では仮装対象になりそうな華ある○○なんてのがいないのよねえ。
しかしオチのブラックさはさすがでした。

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読了のことを語る
asin:0330317539
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2年前に邦訳で読んだ、ウィリアム・スタイロンのうつ闘病記の原書。
2年の間に読んだほかの本の影響もあってか、英語レベルとしてはまったく追いつかないのに、一部、以前よりももっとわかる部分があったりしたのがおもしろかった。

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読了のことを語る
isbn:430962197x
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それぞれさすがにおもしろかったけど、コニー・ウィリスは短編か長編かのどっちかのほうがやっぱり好きだなあわたし。
こないだ某所でちともりあがった布ナプの件をごぞんじの方は、最初の『女王様でも』おすすめ。読みながらにやにやしていいのか苦笑すべきかと迷う迷う。
それから犬・猫飼ってらっしゃる方は最後の表題作がおすすめです。

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読了のことを語る
asin:4336050740
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あいもかわらずアホのピタゴラスイッチ状態。ただしここまでシリーズ長くなると、昔の登場人物とエピソードを知っててこそのおもしろさ、マンネリの醍醐味みたいな部分もかなり含まれてくるので、これ一冊だけどうぞ、とはいえない感じになってきた。
今回は著者の推理小説愛がちとあふれ気味です。ネロ・ウルフのシリーズも探して読もうかな。

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読了のことを語る
isbn:0679819495
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マーヴィン・シリーズはこれまでもほろりとさせられることくらいは時々あったのだが、この本は最後の先生との対話でひさびさに本読みながらマジ泣きさせられた。「体験」をわかってくれる人が一人でもいてくれれば、それだけでどれだけ助けられることか。
著者のLouis Sacharには、ほんと、時々本気でやられる。以前も別の本で、職場への往復バスで読んでてぼろぼろ泣かされたことがある。
シリーズ全部でなくてこれ一冊だけでもマジおすすめ。

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読了のことを語る
isbn:000616174x
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まさかこの期に及んで、ってタイミングで出てきたんで、思わず「え、ポワロ出てくるの?」と夜中に声に出してつぶいてしまった。
プロットもかなり凝ってる上に(ある事件から生まれるさまざまな思惑が、どのように事件と絡み合っていくか)、あいかわらずの人物描写の的確さ。RichのSpringerに対する評とか、ChadwickとBulstrodeと舞台となる学校との複雑な感情的絡みとか。
うーんとうなってしまった。

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読了のことを語る
ISBN:4768466877
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当時いかに優生思想に、ドイツのみならず世界全体がやられていたかがよくわかる。
また、ナチスに迫害された人々は、ナチス以前からすでに迫害されていた人々であり、またかつナチス以降も迫害され続けているということもよくわかる本。
ナチスの特殊性は、国ぐるみの迫害と言うこと自体ではなく、絶滅をめざす迫害・殺害を「最終的解決」「最終的医療」で言い換え、心理的にも実行方法でも「完全合理化・機械的作業」を追求した点にあるなあと、改めて感じた。
 
「合理化」と「生産能力重視」の徹底は、人間を簡単に「モノ」に変える。

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読了のことを語る
asin:0006164773
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これはよくできた短編集。最後の短編の最後の一行は短編集全体を読んでて初めて意味があるものなので、最初からとばさず読むことをオススメ。最初は喪黒服造ですが、途中から推理小説っぽくなってきます。