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Tips:ルビ記法:[文字(もじ)]の様に書くと文字もじとふりがなになる。
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『死体をどうぞ』ドロシー・L・セイヤーズ
イギリスの饒舌お笑い文学みたいなのが楽しめる人にはたまらんと思う。まっこうから暗号解読法に一章さいたりしてるのにラストがこれって!いやもちろんこれに信憑性を与えるための伏線のはりかたは見事なのだけど(だからこその「これって!」感)
なんかセイヤーズが『アクロイド殺し』はフェアだし有りだと言ったの、納得した。

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‘4.50 FROM PADDINGTON’ by Agatha Christie
読みながら&読み終わって思ったのだけど、もうわたし、クリスティは、少なくともミス・マープルものはミステリーとしては読んでないなあとつくづく感じた。事件の謎よりもミス・マープルという「人間」に興味があって読んでる。
そのせいかLucyとかMrs McGillicuddyとかとのラスト近くの会話がかなり印象的だった。

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『木でできた海』 ジョナサン・キャロル(著)
読み終わってから目次写してて笑いそうになった。まったく内容の想像がつかないフレーズばかり。
推理文庫に入っているのだが、これってはたしてミステリーでしょうか(笑) それでも出版してもらえるだけで感謝もの。

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Wenny has wings (by Janet Lee Carery)
途中まではけっこう斜め視線で読んでたんだけども、ラスト近づくにつれてすごい泣きそうになった。
自分だけ生き残っちゃったって感じながら家族の中で生きてかなきゃいけないこどもはしんどい。忘れられない思い出したくない、が、忘れない思い出して語りあえる、になるまでの話。

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『Why didn't they ask Evans?』Agatha Chritie
クリスティは基本がロマンス作家なのでこの人たちが最後こうなるにはこっちのこれとあれが邪魔なのでつまり……などと考えてしまって、トリック以前に犯人がわかってしまうというアレな結果に(^_^;)。ノン・シリーズだから特にね。まあいんだけど。そんでもタイトルひとつで最後までひっぱる力はすごい。

『憑かれた鏡  エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談』ゴーリー編
好きだったのは『八月の炎暑』『豪州からの客』『判事の家』『古代文字の秘法』
ゴーリーの扉絵が好きだったのは『八月の炎暑』『十三本目の木』…[全文を見る]

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『奄美の「借金解決」係長  日本全国の多重債務者の命を救う公務員』 禧久孝一 (光文社 

isbn:9783349759
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68)
個人の生活苦からの借金事例が多め。著者は市民生活係長として20年で全国からの相談も含め6000件以上の相談に応じているが自殺者は一人も出していない。
奄美方式の特徴は、「法律専門家との密で対等な関係・連携」「多重債務者の積極的な掘り起こし運動」「役所内での連携を密にし、借金解決ではなく生活再建をゴールにおく」「滞納整理室の設定、債務の一元化」など。
平成15年当時、著者が日常業務として当たり前にしてきたことを発表…[全文を見る]

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『オーウェル小説コレクション パリ・ロンドンどん底生活』(isbn:4794914563)
今なら『大恐慌時代パリ・ロンドン オーウェルのワープア&ホームレス日記』みたいなタイトルになるか。大恐慌時代パリ・ロンドンでの著者オーウェル自身のワープア&ホームレス経験の記録と考察。
同著者の小説『葉蘭を窓辺に飾れ』主人公(インテリ・ワープア)の心情の生々しさの原点とも言えるかも。

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『非行少年 ランブルフィッシュ』 S.E.ヒントン(コバルト文庫)
いずれどっかで見つけて買う。やっぱ好きだ。
この手の文化圏の言葉は有効期限が短いんで、翻訳は難しいところなんだろうなあと確かに思うが、これ出版当時でも古くさく感じたんではないかという気もする。内容は普遍性あると思うんで、もったいないと思うことしきり。新訳で再出版とか……無理かなーやっぱ(-_-;)
原書をちょっと見てみたいかも。どういうスラングがどんな感じでどのくらい入ってるのか、とか。

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『タフの方舟 2 天の果実』 ジョージ・R・R・マーティン
二巻に入って微妙に引っかかる部分がでてきつつも、もうちょっとだし、まあ楽しく読み終えて眠りにつこうと思ったら、最後の最後でたたきのめされた!
いま読んでる本に「ぜいたくなようだが視肉はいやだ」云々と書き込んだとき、実は「視肉食べないといけないくらいならわたしはもう一つの手段を選ぶぜ」とも書こうかと一瞬思ったのだけど、「……でも実際に自分があの星のあの文化・社会に生まれ育ってしまってたらそう思えんかもなあ」と思って書くのをやめたのだった。見事にそこを突かれた。
うわあ。考えてしまう。眠れんのか。

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『カルメン・ドッグ』 キャロル・エムシュウィラー(河出書房新社)
フェミ系SFって言われるんだろうなあこれ。ちょっと納得いかないというか古いなあと思う部分もあるんだけども、ひとつだけ。
これ読んでて、そういや人間=白人男性でそれ以外の動物(人間の女含む)は非・人間でレベルが違うだけ、というのがけっこう「普通」で「当たり前」な考え方、という歴史もあったっけ。『人間の測りまちがい』とか。
獣だの人間だの、ずいぶん恣意的に、つごうよく使われるもんだこと。

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『スリー・シスターズ・イン・ブラック』 ノーマン・ジルロンド
今舞台やってる『グレイ・ガーデンズ』(の設定)だのテネシー・ウィリアムズの『欲望という名の電車』だの思い出した。
この親族(連続)殺人及び自殺教唆の疑惑を受けている三姉妹、南部の名家の出身なんだよね。
アメリカ南部って田舎なんだね。そしてそこにはそこにしかない社交界がある。そういう社交界内部や親族内部でならば目をつぶられている「公然の秘密」には、けっこう怖い現実が混ざっている(しかも内部では「人聞きが悪い」「理解されがたい」ことを理解していて外部には口をつむることになっていたりする)ことが多々で、この三姉妹ことに長女(おそらくなんらかの精神的疾患を患ってる)が目に余るとしてその社交域から出(され)、外で「今までどおり、ふだんどおり」に動いたら、内外それぞれにどう見られるか、どう語られるか、という話にも読めた。

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『マリナー氏の冒険譚』P・G・ウッドハウス(

isbn:9784163261
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805)
マリナー印のバック-U-アッポと、ホット・スコッチ・アンド・レモン、それぞれ試してみたくなる……どっちの方がきくかしらん。
巻末付録の、インタビューに答える形で書かれたOver Seventyからの抜粋二作はミュージカルの歴史やブロードウェイとハリウッドの関係に興味ある人は資料としてもおすすめ。まあそんなの関係なくてもかなり笑った。これスケッチとしてぜひ映像化求む。

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ISBN:9784163277
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400
一部、国書刊行会の短編集とダブるのがあった(逆に向こうにしか入ってないのもあった)けれど、楽しく読んでしまった。こういうのが友人関係にいると厄介だが、ここまででなければ、近いのはけっこういるような気もする(大学時代の友人の顔が頭に浮かぶ)。しかし解説によると、まんまユークリッジな友人がいたそうで、ウッドハウスって忍耐強い……(^_^;)
ユークリッジものは狂言に翻案してやれそうだなあ。

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『星と呼ばれた少年』ロディ・ドイル(ソニー・マガジンズ)
1900年代のアイルランドの100年と、ダブリンのスラムに生まれた「無名」の男ヘンリー・スマートの100年を組み合わせた三部作の第一部。
名付けの際のごたごたで両親に名を呼ばれることも省みられることも、きちんと捨ててもらうことすらもかなわなかった主人公は、何度も何度も心中で「ぼくはヘンリー・スマートだ」と唱える。唱えなければこの貧しい町で、「無名」の誰かとして本当にいなかったことにされてしまうから。
第二部、第三部も出たら読む。

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The Mysterious Benedict Society(

ISBN:0316003956
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終わり方に言いたいところはあるけれど、でもまあ。続編も読む。

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『タフの方舟 1禍つ星』ジョージ・R・R・マーティン
うわー2も一緒に借りてくるべきだったー!SF映画を「読んでる」ような気分。タフの言動が楽しくて楽しくてなりません。一人称が「手前」。
猫愛ある人、うまそうな食べ物が出てくる小説が好きな人にもいいかも。
わたしゃ早く他の借りてる本読んで、次借りに図書館に行く算段をたてねば。

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isbn:4314006854
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かなり収獲はあったがちと外道(本命でない獲物)感。
これ三部作で一冊は遥かかなたの大昔に読んでて最後の一冊は読んでない。読むかどうするか迷い中。とりあえず先に、借りてきてる本を読まねば。

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isbn:9784336051
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394
収録は表題作と短編二つ(『ジーヴスとギトギト男』『ポッター氏の安静療法』)。
マンネリだけどマンネリなりに人間関係に変化はある。今回のはちとでかい。バーティにとっては大きな収穫。たぶん。
ところでバーティはアガサおばさんよりダリアおばさんの方が断然好きなわけだけど(いやわたしもそうだが)、結果的によりひどい目にあわせてくれるのはダリアおばさんのような気も最近してきた(^_^;)

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isbn:0141022698
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短編2編(Jeaves and the Impending DoomとJeaves and the Song of Songs)。すっごく薄いし短編なら翻訳ですでに読んでる可能性高いからどうにかなるかと借りてみた。予想どおり読んだことあるもので助かった(^_^;)
前者はアガサおばさん&ビンゴ・リトル登場の白鳥のやつで、後者はダリアおばさんの願いに応じてタッピー・グロソップの婚約を解消ならしめんためバーティが大衆に歌を供するはめになるやつ。我ながらすごいまとめ方だがまちがってはない。
読んだことあるやつだと頭の中で既読文体で日本語浮かんじゃう(特に会話)ので要注意なんだけど、まあこれは元々自分にはレベル高すぎのものだからよしとしよう。

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isbn:0006165273
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波乱に満ちた冒険生活を終わらせ、トミーとタペンスも70を越えた。老夫婦が身を落ち着けようと終の棲家に選んだ屋敷には、偶然にも、第一次大戦以前の諜報活動にまつわるはなしが満ちていた。好奇心を抑えられないタペンスに引きずられまた冒険に巻き込まれていくトミー(と、飼い犬ハンニバル)。
……しかしながら年齢はなかなかのハンデ。途中のある箇所で
「いやそんなのんきにほほえましくハンニバルのエピソードで盛り上がってないで、そんだけハンニバルがほえまくってるってことは……、
ふたりとも、に ー げ ー て ー(棒読み)」
みたいな、のんびりモード。なかなかにおもしろかった。