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定時連絡の電話がいつもより遅いと思ったら、昨夜からガスが止まってしまって東京ガスに電話して対応していたという。
携帯を持ったまま外のメーターまで行けと指示されて雑草でジャングル化した裏庭によろよろと歩いていって言われた操作をしてなんとか乗り切ったとか。
「杖と携帯で両手がふさがってつかまれないんだよいやーまいった」
「お父様そのような場合は歩行が不自由だとお伝えして人を派遣してもらうほうがよいのでは」
「…うむ。次からはそうしよう」
電話を切ってから気がついた。
そうじゃない。彼は「やったぜオレはやったぜいやーたいへんだったやったやった」と言っていたのだ。
自分と同じキャラクターだというのについまちがえてしまう。
次に実家に行ったらほめたたえておこう。

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なぜ自分のやり方に固執するかといえばもとよりとことんロジカルに考えた上で自分のやり方を決めているから。
別のやり方を勧められたらそれについても同様に一定の考察をして比較検討してロジカルに判断しなければ気が済まないんだけど疲れてくるとそれをやる余裕がなくなるのね。
でも最終的に一番大事なのはそこを自分で判断するための理性とか自由とかであって「我が身の安全」はそれよりランク下なのね
そういうところがほんとにジジイらしくなおかつ己に思い当たるところがありすぎるのだけど支持するしかないじゃない

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疲れてくるとどんどん自分のやり方に固執する、というかもともとそういう人なのがどんどんひどくなる
この方が楽ですよ、という呼びかけに一切応えなくなる。
なのでほんとに危ないと思ったら決然と手を出す覚悟を決めた上で淡々と本人に合わせるしかないの。
やーまるでわたくし自身をみてるようだ。
かわいげないぞもっとやれ

(2日続けてこんなジジイを引率して混んだJRに乗りましたが、すっと道を開け席を譲ってくださった沢山の方々にほんとに感謝してます)

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旧満州での少年時代、しっかり者の母親+女中3人体制で洋食寄りの味覚を形成
旧制高校の寮生活と大学の下宿生活で「一生分の不味い煮物」を食し
会社員としては接待にかこつけて和洋中の美食をきわめたジイサンは
・味噌汁は料亭で出された時しか食さない
・和風の煮野菜煮魚は一切食べない
・スーパーで買ってくる牛肉などいらん
・朝食はトースト半熟卵ミルクティーハムチーズ
・わりと練り製品嫌い
・酸っぱいものぜんぶ嫌い
・酒必須
とかそんな感じ。
好きなものを食べる生活をしたいがためにどんな努力を払っても一人暮らしを続けるつもりだそうでめんどくさいけどわたくし自身の老後に思い当たるところがありすぎてなんとなく協力して今にいたる
ていうか酸っぱいものと煮魚嫌いといわれたら応援したくなるじゃない

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母が入所して以来、自分が入院していたあいだを除いてリハビリの間を縫って母のところに通いつづけている父。
話が通じるわけでもないのでほけっと半分寝ている母の横でなんとなく数時間過ごして帰ってくる。
入所先では自分の病気をおして見舞いに来る優しいご主人ということになってるらしい の だ が
わたくしは気がついてしまったの
入所したとき母のために家でいちばんすわり心地の良い肘掛け椅子を一緒に搬入した。
父はその椅子でじっくり新聞を読みに来ていたのだ。
施設のスタッフさんたちは気を使って部屋をのぞきに来ないから静かだし、空調の行き届いた部屋は夏は涼しく冬は暖かい。
母の具合が悪くなってゆっくり新聞を読む雰囲気じゃなくなってきたらなんか居心地悪そうなのよね。
そりゃもうそこはわたくしのお父様だもの、そんなことだろうと思ったんだ

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都内の地下鉄で自動改札機が普及しはじめたころ、わたしと出かけたときおもむろに改札を突破した。
いわく「やったらどうなるか一度試しておきたかった」
ちゃんと切符は持っていたけどトラブったときわたしを証人に立てられるように一緒の時を選んだらしい。
好奇心に満ちあふれた65歳。
嫁に出した娘を巻き込む気だったのか

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リクエストで時々ハンバーグを作り置いてくるのだが一食分を大きいのひとつにするより小さいのふたつにする方が嬉しいらしい。
わーいって感じで喜ぶ食い意地ジジイ。

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精養軒ではコーンスープを銀のボウルに入れてもってきてテーブルでサーヴィングして「クルトンは入れますか」とたずねる。
そのたびに父は「この子はクルトンが大好物だからよかったら器ごと置いていってほしい」と頼んでくれてわたしは喜んでいたのだが
実は父のほうがクルトンが大好物でわたくしはいいぐあいに口実にされていたのだった。

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[ふと思]
「炎に直接触れていなくても先端の熱いところに近づけて十分熱くなれば発火する」ということをあるとき実証して見せてくれた。
上野の科学博物館の帰り、精養軒のテーブルの蝋燭と煙草で、コーンスープを待ちながら。
いい時代だったってことかしら

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今朝の定時連絡電話で開口一番「こっち雪が降ってるぞ寒くて参ったないやー雪だ雪だ足元気をつけないとないやまったく雪だ雪だ雪だ」
あきらかにハイテンションな8x歳児

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美術館では車椅子を借りるけど海までは歩行器の助けを借りつつ自力で歩く。
パラリンピックもどきの戦意を出さない分、付き添い的には歩行器の方がずっと気楽。

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ガンコジジイは煙草やめて10年経ってもまだ近寄ると臭いしかーっぺっとかするしお店の人や業者さんには高飛車だし法律の話になると凄まじく理屈っぽいかわいげのないジジイだが、
柏餅より桜餅が好きで鎧兜より雛人形が好きで、わざわざきれいなお雛さまを眺めにデパートに出かける的な女子力の人である。

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内科を出たあとわたくしが「それは捻挫ではなく骨折である」と指摘したのに頑として捻挫だと言いはるガンコジジイ。
でも整形外科では再度レントゲンを撮られて骨折箇所をあらためて説明され
「骨折です。5週間かかります。いいですか、誰でも5週間です。自分だけ2週間で治るとか思ってはだめです」と言われていた。
この先生ジジイの事をよくわかってると思った。

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今日は月に一度の内科の診察のあと整形外科という病院巡り。
内科で当然ながらギプスについて尋ねられたのだが
「ちょっとバランスを崩しまして…捻 挫 で す」
捻挫で5週間ギプスはしないと思いますお父様。

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使わないのに買っちゃったアイテム
かつて中小企業の法務の仕事をしていた父は経理を説得してタイプライターをたいへん高価なオリベッティのものに買い換えた直後にワープロの時代が到来したらしい。
しかもそれからまもなくしれっと定年退職したとか

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「こういう時よく80を超えた爺さんが田んぼを見に行くとか行って用水路に落ちたりするけれどなんでそんなことをするのかなあ。俺だって足が悪くなければ海を見に行くんだがなあ」
「前半と後半が繋がらないように見受けられますが」
「そういえばパンを買ってきてくれというのを忘れたな」
「そう思って買ってありますのでわざわざお出かけになるには及びません」

もうわたしヒルダならぬセバスチャンとか名乗ったほうがいいかもしれない

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毎年、諳じている憲法を読み返す日。
積極的な無神論者だと主張しているけど、法と学問が彼の神様なんだとワタクシは知っている。

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納得がいかないこと
16歳で旧制高校入ってから今日まで、状況の許す限り毎日、他の人よりはるかに多量の飲酒を続けて70年近く。
今年もまた血液検査の結果、肝臓周りの数値がまったく飲まない人みたいにクリーンだった。

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日本酒のグラスを口に運びながら
父「そういえば昨日インフルエンザの予防接種受けてきたぞ」
私「お父様、予防接種の当日と翌日はお酒飲むなって書いてあったの見てないでしょ」
父「ほお? 知らなかったな。そういうのもあるのか(くいっ)」
こういうときは実に無邪気で天然な様子をするのだよ。ガンコジジイのくせに

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お買いものリストが全部ドイツ語なのでちょっと面倒。