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『カラマーゾフの妹』高野史緒
・『カラマーゾフの兄弟』を読んだことがないので、どれほど緻密に原作を解き明かしているのかが、そうなんだろうなぁって思う程度にしかわからなくて、とても残念です。
・その緻密さの上での荒唐無稽というか、現代的というか、ライトなSFテイストだと思うので…。
・カラマーゾフ…で予想していた重厚さがなくて、若干拍子抜けなかんじでした。面白いのは面白いです。うーん…。個人の偏見に基づいていうと、女性作家によるすごくよく出来たSFマンガみたいな、そういうかんじです。
・でも、原作を知っていれば、どれほどの力技でこの作品ができたのかわかるはずで、こんな感想しか持てない自分が、返す返すも申し訳ないです。

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「殿様の通信簿」磯田道史
「君は永遠にそいつらより若い」津村記久子

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『ミュージック・ブレス・ユー!!』津村記久子
・モチヅキ、なんて可愛らしい…。
・何故、私は彼女じゃないのか。彼女たちじゃないのか。
・一人一人、特別な子じゃない。普通の子。だけど、際立って、存在している。そういう季節でもある。でもヒトって本来そういうものなのかも。

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『死海のほとり』遠藤周作
・『ユダによれば』の解説か何かに名前が出ていたので読みました。
・キリスト教とは何かというより、イエスという人はその時代に、過去から現在までの人々に何をしたのかというお話のように思いました。
・四十路を迎えて未だ惑う、惑わされている人の話でもあり、それだけ惑える人生って深い思索の出来るヒトの特権だよねとうらやましくもあり。けど、私はイヤだなとも思い。
・「夜と霧」や「夜と霧の隅で」も再読したくなります。

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「遠い幻影」吉村昭
吉村昭読もうかなと思っていたら、「ステラ」でこの短編集の中の「梅の蕾」を見かけたので。
「梅の蕾」よかったです。端正な作品だと思いました。
その後の作品はしばらく家とか血が扱われた似た印象のものが続き、どうかなぁというかんじで読んでいたのですが、「クルージング」ではっとして、「眼」「遠い幻影」と最後の三編は心を入れ替えて読みました。

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『最果てアーケード』
・マンガみたいだなぁと思っていたらマンガの原作用の書き下ろしだった。
・映画にしてもよさそうだなぁ。お洒落映画館単館上映もの。
・アンティークの箱庭みたいなお話でした。

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『ユダによれば』著者:ヘンリック・パナス
・聖書に描かれたようには死んでいなかった今や高齢のユダが、イエスの真実を求める友人に問われて、書簡によって自分の知る事柄を語るという話です。
・宗教、哲学、歴史に詳しいと、もっともっと面白かったろうと思いますが、その辺疎くても十分面白かったです。
・序の部分でユダに「どの言葉も観念であること」「どの観念も抽象であること」「抽象はその定義からして現実ではない。(略)現実に関する私たちの知識は、現実ならぬ観念の集合なのである」とか「この証言は歴史ではない。(略)すべての人間は虚言者であるからだ…[全文を見る]

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『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』万城目学
・自由=幸せ ではない。マドレーヌは玄三郎と出会って夫人になって、玄三郎がいなくなってもマドレーヌ夫人なんだと思う。
・かのこちゃんが瑞々しい。小学校一年生らしいけれども、読んでいる間は同じ目線で世界が見える。なので、かしまさんが見たかのこちゃんの存在の小ささにはっとした。
・外で読むと泣くから、美容院やドトールへ持っていって読んだりしちゃダメです。

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「ユダとは誰か―原始キリスト教と『ユダの福音書』の中のユダ」荒井献
・聖書の基本知識がないので、どこで常識を覆されたらいいのかわかりませんが、それでも「ふーむ、なるほど」と思います。
・各福音書が著された時代背景、教会、著者の立場によって変化するユダ像というのが読みどころの一つなのですが、amazonさんにある「原始キリスト教のどのような思想的・政治的ダイナミックスが隠されているのだろうか。 」のような煽るかんじはなくて、丁寧で冷静なかんじです。
・新たに公開された「ユダの福音書」の内容と、その性質についても書いてあります。
・素人考えで…[全文を見る]

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「一日江戸人」杉浦 日向子著
江戸に暮らした人々の様子については、いろいろ見解があるようですが、こちらは「なんだかんだいって幸せに生き(る術を持っ)ていた」っていうかんじでしょうか。
宵越しの金は持たない、てやんでぃな江戸っ子自体生息数が少なかった。だから、江戸っ子スタイルで生きていけたっていうのもあるんでしょうか。
面白かったので、もうちょっと情報量が多くて深いのが読んでみたいです。

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大槻ケンヂ『行きそで行かないとこへ行こう』
・平成4年の話なので、情報として古いのは否めない。“行きそで行かないところ”の“のほほん”だったり“ムナシー”だったり“裏”だったり加減が、今は変わってしまっているから。けど、この当時、こういう場所にこういう思いを馳せたなぁ…という想いが沸いてきます。
・バンドやって、本書いて、エッセイ書いて、いろいろな人と関わって。大槻さん26歳。しみじみ。
・以前から「夏に辛い物を食べると脳貧血が起きる」ので困っていましたが、この本で原因がわかりました。ありがとうございました。

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「筋肉少女帯自伝」大槻ケンヂ、橘高文彦、本城聡章、内田雄一郎
脱退、凍結、仲直りの過程を当時知らなかったので、その部分よりも音楽的な話が面白かったです。
あぁ、でも好きなバンドがあーだこーだなるのは、すごく辛いことです。あの頃、すっかり疎くなっていてよかった…。まぁ、いろいろある年頃だし、同世代なので受けたはずのダメージ、想像できないです。

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「猫にかまけて」町田 康

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「猫のあしあと」町田康
・順序としては「猫にかまけて」(未読)、「猫のあしあと」、「猫とあほんだら」
・元野良の保護猫さんが次から次へと家へやってくる。お迎えの、どたばたしながらも真剣でおっかなびっくりだけど愛情溢れる様子がいいです。どの猫も一匹、一匹違う猫で、違う人生を経て保護される。それをまるごと受け入れている。
・猫とのお別れが実際にも回想でも出てきます。悲しい。
・あほんだらと比べると、あほんだらはあほんだらというだけあって、あほんだらの境地に片足の指くらい達しているかんじ。こちらはまだまだあほんだらではなく、猫とのお別れでずしっと筆が重くなっています。あほんだらの時にはリアルタイムのお別れはなかったからかな。

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「猫とあほんだら」町田 康
猫の記述がものすご〜く上手くてものすご〜く上手くて、引用したいけど、したいところだらけで、ぜひとも読んでください。

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「鹿鳴館の貴婦人 大山捨松―日本初の女子留学生 」 久野 明子
日本最初の女子留学生としてアメリカで“学び、日本とは異なる思想を心に明治を生きた女性。強靭な精神力は会津で生まれ育って身に付いたものなんだろうなぁ。私なく公に人生を捧げた、強くしなやかな女性。

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「偉大なるしゅららぼん」万城目学
・本出すたびに上手くなってる。基本の設定とかアプローチとか変えずに、描き方と内容が上手くなってる。今書いている作家さんを、今読む面白さだと思う。嬉しいです。
・次はどこを舞台にするのかなぁ。滋賀に行きたくなるなぁ。
・おもしろかったー。

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「水車館の殺人」<<新装改訂版>> 綾辻行人
・そうかぁ。これが新本格なのかぁ。今頃ですが。
・館シリーズは読み終えるとして、他のはどうしようか…。

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「深泥丘奇談・続」綾辻行人
・おもしろかった。前作より、芸風がいろいろになっている。
・けど、もういいや。
・アイディアと雰囲気を楽しむもの。

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「深泥丘奇談」綾辻行人
おもしろかった!
怪談というか不可思議ものというかですが、ちょっとドライ。
芦原すなおさんの「新・夢十夜」で異世界への橋渡しをしているのが夢なら、こちらは病。誰にでもある、ちょっとした不安(妄想世界)への入り口。心当たりがあるかんじがいいのかも。