『わたしの美しい娘ーラプンツェルー』 ドナ・ジョー・ナポリ(著) 金原瑞人・桑原洋子(訳) ポプラ社
『逃れの森の魔女』の時と同様、ほぼ一気読み。
執着は魔を呼び込んでしまう。力は、制御できない感情にも忠実にふるまい、自分でも思ってもいない結果を生みだしてしまう。
魔女はどうして魔女になることを選んだのか。素朴な願いが執着になってしまう、その哀しさ。
なかなかにぞっとします。そして、ほっとも、します。
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『木曜日だった男 一つの悪夢』 チェスタトン(著)南條竹則(訳) 光文社古典新訳文庫
江戸川乱歩版『ボートの三人男』と思ってしまった。もしくは地獄巡り。
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ENDLESS NIGHT by Agatha Christie
クリスティのあの本、の直後に読んだクリスティがこれってなんという皮肉。あれの裏焼きみたいな話。
邦題に『終わりなき夜に生まれつき』ってつけたのは拍手だ。光はそこにあったのに。
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『たったひとつの冴えたやりかた』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(著)浅倉久志(訳)ハヤカワ文庫
これも古典よむ部かしらん。何度も借りてみては後回しで手つかずになってた一冊。表題作ももちろんいい(映像化してもらいたいけど同時にしてもらいたくない!)んだけど、三話目の『衝突』がすごく好きだった。
イラスト、人気あるんかもしれないけど、好みではない。それが残念。
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『崖の館』佐々木丸美
本格、といっていいだろうミステリ。でも自分が好きか、続けて他の著作も読んでみたいかといわれると……中学生くらいの頃に読んでればちょっとはまったかもしれない。
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『鼻/外套/査察官』ゴーゴリ(著)浦雅治(訳)光文社古典新訳文庫
なんとなく、ゴーゴリ本人はまーったく小難しいことなど考えず、すごく無邪気に饒舌に、スラップスティックな世界を楽しんでいたような気がした。
諸星大二郎の絵でこの世界がみてみたいなー。
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DEATH ON THE NILE by Agatha Christie
おーテレビ放映に読了まにあったー。
大きなトリック自体は事件が発覚する前にわかってしまったのだけど、その他の細かな人間関係や描写がロマンス小説の人だなあと。ドラマチックな幕切れ。ポワロのイメージが金田一耕助とかぶります時々。
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『罪と罰』1~3 ドストエフスキー(著) 亀山郁夫(訳) 光文社古典新訳文庫
マルメラードフ登場のあたり読んでるときには、まさかエピローグで自分が胸ふるわせて泣くことになるとは考えもしなかった。
読んでよかった。
長い長い時間をおいていずれ再読する。
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ISBN:9784880862583 森雅裕(著) 成甲書房
新聞書評と著者インタビューを読んでから読んだのだけど、第Ⅰ章から第Ⅴ章までは、けっこう荒れた地域のコンビニでの一年ちょっとの夜勤アルバイト記。すさみようが赤裸々過ぎてちとびびるかも。同時に、著者がかなり頑ななタイプで客とのトラブルが多かったことに多少納得もしてしまったり。
ただ、最後の第Ⅵ章を、そしてラストの『結びにかえて』を読むとしょうがないのかもしれないとも思う。
できれば、この本に関する著者インタビューあるいは第Ⅵ章にざっと目を通して最初から読み始めることをお薦め。
著者は、インタビューで、「この本もどう増刷はされずすぐに絶版になってしまうだろう」と述べていた。
彼の絶望は深い。貧困問題と家庭や周囲との人間関係の断絶に興味ある方に。
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長田農法実践の本なのだけれど、実践内容も参考になることながら、脱線部分もおもしろい。うまくできた作物をねらう動物との丁々発止とか。最後にはイノシシまで出現(笑)。基本的には地植の栽培法について書かれているが、ところどころコンテナ栽培についてもふれられているので、コンテナで野菜作ってる人にも参考になるかと。
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While the Light Lasts and Other Stories (Agatha Christie)
ポワロもの二つやマン島の新聞に掲載された懸賞小説やロマンス小説、ホラー等々の全9編。
真綿で首を絞めるような、怖い小説多し。
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THE BIG FOUR by Agatha Christie
間にワールドカップが始まりえらく時間が掛かってしまった一冊。
ポワロさんちょっとドSというか外道というか鬼畜というか。だまされてもだまされてもポワロを信じるヘイスティングスが健気でかわいそう(^^;)。ところで彼の奥さんほんとにシンデレラって名前なの?
しかし派手な物語だった。これのポワロはほぼ超人ですな。
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『ブラックジュース』マーゴ・ラナガン(著) 奇想コレクション
他人の夢を覗いてるような感覚を味わえる短編集。お絵かきする人は、がんがんお絵かきしたくなるんじゃないかなー。
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TAP グレッグ・イーガン(著) 山岸真(編訳)(河出書房)
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N or M (Agatha Christie)
一番大きなひっかけがすぐにわかってしまったので、後はずるずると展開にだまされず。
第二次大戦時の英国内親独家ってかなりの問題だったんだろうなとか、アイルランドの問題とかも、背景。
トミーとタペンスは、たとえ家族を構えようとも、まず「相棒」なんだよなあ、とにんまり。
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『ナチス・ドイツの有機農業 「自然との共生」が生んだ「民族の絶滅」』 藤原辰史 (柏書房)
・ナチスが侵略した地に移植しようとしたのは、「民」だけでなく「景観」、なぜなら、ドイツ的景観は彼らにとっての「人間」育成に欠かせないものだから。彼らが「本来の」景観とするものに含まれない存在は、虫でも人間でも平等に駆逐する、それが彼らにとっての生命空間での平等。
・エリート=都市の人間の考える農業政策と、農民の現実とのずれ。土地を譲渡することができない(故に土地担保に借金ができない)・長男以外への分割相続が許されない法律(帝国世襲農場法)…[全文を見る]
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TAKEN AT THE FLOOD by Agatha Christie
宿主に死なれた宿り木の話。一番大きなひっかけ部分(とそれから帰結する犯人)はすぐわかったのだけど、犯人が○○とは。わからなかった。ちょっとヒロインが苦手。特にオチが。
『博士と狂人 世界最高の辞書OEDの誕生秘話』サイモン・ウィンチェスター(著)
タイトルの二人の人生ももちろん興味深かったが、OED自体の編纂方針や編纂方法、言語協会の役割、理神主義、統合失調症の変遷等々、考えるところが多かった。言葉はやっぱイデオロギーとかいうようなものと切り離せないものだなあと。だからこそ、この辞書の編纂方針は尊い。影響が大きかった理由がよくわかる。
メル・ギブソン主演で映画化って、ほんとにできたんかしら。
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『墨攻』酒見賢一
城市(社会)は法と情あい揃わねば存続しないと知る話。
勝利ではなく拠点の守護のため不敗不退を目標とする、のは、『泣き虫弱虫葛孔明』にも通じてるかも。
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『野村胡堂探偵小説全集』 末國善己(編) 作品社
創作篇と評論・エッセイ・発言篇の二部仕立て。編者解説も作品それぞれ、特徴、時代背景や流行について語られている。
いくつか未完の作品も収録されてて、がっかりしたり(笑)
なんだか『銭形平次捕物控』にも興味出てきた。
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『破局(異色作家短編集10)』ダフネ・デュ・モーリア 早川書房
原題The Breaking Pointが特徴にぴったりの短編集。ヒッチコックが彼女の作品を原作に使ったことに納得。
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