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『悪魔はあくまで悪魔である』都筑道夫
恐怖小説のみの短編集なのだが、わたしが擦れてるのか、まったく怖くない(笑)。
怖くないけど最後の『幽霊の宴』が好きだった。ああならいい。

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THE MURDER OF ROGER ACKROYD by Agatha Christie
あまりにも有名なのであとに回してたけど、とても楽しめた。わかってても、わかってるがゆえの楽しみがじゅうぶんにある。
しかし最後のポワロさんはすごい怖いです。優しいけど、酷。こういうこと時々あるけど。

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『動機、そして沈黙』西澤保彦(著) 中央公論新社
ボーナス・トラックとして書かれた標題作がやっぱり一番らしい気がする。もう今となっては確かめようのない、仮説でしかない推理。
しかしこの人、いったいどれくらいの珍名リストを持ってるのだろう。読むたび感心する(笑)

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『天狗岬殺人事件』山田風太郎(著)角川文庫
基本、奇想の作家は、本格とバカミスを行ったり来たりするよねえ(笑)
女探偵捕物帖シリーズが、まるで和田慎二ですごい好みだったです。

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『あと千回の晩飯』山田風太郎(著) 角川文庫
著者晩年のエッセイ集。4つの連載を一冊にまとめたもの。最初の表題作が、実話ならではのあまりの展開に大笑いした。
著者はもうこの時期、小説は書いていない。読めば理由は察しがつく。本気で余生と思っていたのだろうな。

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『柳生忍法帖』山田風太郎
いろいろ言ったけど、結局、永井豪かなあ。読んでる途中で同居人に説明してて、「それはまぼろしパンティかけっこう仮面だろ」という結論に達しました。乱歩と永井豪足したら爽快になった感じです。
世代的に、時々千葉真一が頭をよぎって困りました。十兵衛かこいい。まじ惚れる。

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Murder in Mesopotamia by Agatha Christie
なんかわかんないけど読み終わるのにえらい時間かかった。この事件の帰りにオリエント急行殺人事件が起こった模様。ポワロがカソリックというのも確認。
DVDも一度見よう。

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『映画で読むアガサ・クリスティー』北島明弘(著) 近代映画社
第一部でクリスティーの生涯と作品業績を、第二部でクリスティー作品を元とする映画テレビ舞台ラジオ作品のそれぞれを紹介したもの。主要キャストや脚色具合も記されている。
ざっくり幅広く押さえるのにちょうどよかった。スーシェ版ポワロのドラマ全部のシーズンごと列記は特に嬉しかった。

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『魔界転生』山田風太郎(著) 角川文庫
めちゃくちゃおもしろかった。柳生十兵衛かっこいい、たまらん。著者は超能力者どうしの対決を書きたくなって忍法ものを書き始めたらしいが、実はこの本の中の十兵衛は忍法使ってない。人間対魔神の戦いで、しかもパーティー。
ジョジョ第3部とか魁!男塾みたいな荒唐無稽な話好きな人はぜひ。

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ちっちゃい画面で見てるせいもあるのですが、
「何このリアル・イカ型宇宙人!?」
と。
リトルグレイみたいなああいう。

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『悪霊』1〜3 ドストエフスキー(著) 亀山郁夫(訳) 光文社古典新訳文庫
内ゲバ事件としての粗筋だけ追うなら、起起起起起起起起承転結、でした。もしかしたら、ドストエフスキーはラブストーリー耐性がある人じゃないと読めないんじゃないかな(今ごろ)。
皮肉なことに、スタヴローギンに感応する人は多かろうな。彼のようなイケメンで高学歴で金持ちでなくても。
あと、ドストエフスキーのすごい憎悪で、かえってツルゲーネフへの興味が湧いてきた。

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『厨子家の悪霊』山田風太郎(著) 角川文庫
『厨子家の悪霊』『殺人喜劇MW』『旅の獅子舞』『天誅』『眼中の悪魔』『虚像淫楽』『死者の呼び声』所集、解説が有栖川有栖。
奇想推理小説集。やっぱり医学知識を如実に見せる『眼中の悪魔』と『虚像淫楽』が頭抜けてるかな。象皮病をテーマにした『天誅』に爆笑させられました。ありえん(笑)。

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『ナイフが町に降ってくる』西澤保彦
SFパズラー。ちとパズラー過ぎてすぐにわかっちまったのと、この人の新井素子っぽいところが出過ぎてるのが、わたしには今ひとつ。

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The Myterious Affair at styles by Agatha Christie

isbn:9780062073
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914
クリスティのデビュー作。『アガサの秘密のノート』作者ジョン・カーラムの編集版。編集者のアドバイスで大幅に変更した12章のオリジナルも収録されている。このアドバイスで「名探偵 全員集めて さてといい」のスタイルが確立された。
他のポワロものより読みにくい気もする。

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『マリオネット・エンジン』西澤保彦(著) 講談社
SFホラー短編集のはずなのだか、怖くない(笑) この人の推理小説のほうがずっと怖い。
まあ『シュガー・エンドレス』は、糖尿患いが周囲に少なからずいるので、妙な説得力が怖かったです。

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『カオス・シチリア物語 ピランデッロ短編集』ルイジ・ピランデッロ(著) 白崎容子・尾河直哉(訳) 白水社
こないだの光文社新訳古典文庫よりこっちのほうが訳が好みだった。
やっぱこの人の書くもの好きだ。もっと訳されてればいいのになあ。

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『収穫祭』西澤保彦(著) 幻冬社
しばらく遠のいてた西澤保彦祭り(ミニ)開催中。
最後の最後までタイトルわからせないとこやっぱりいい。
この人の話は、欠点もいろいろあるとんだが、一番いいとこは、犯人にしか理解できない道理・理屈・合理性が動機になってるとこだと思う。現実もそんなもんじゃなかろうか。

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『やさしい女 白夜』ドストエフスキー(著) 井桁貞義(訳) 講談社文芸文庫
中編二作。前者は繰り返し読む話。後者はストレート、同著者の『貧しい人々』に似てるかな。両方とも映画化されているらしい。しかも後者はマストロヤンニ+ビスコンティ。
『やさしい女』は、一人芝居で見たい語り。

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『月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集』ピランデッロ(著) 関口英子(訳)
これとても好きだった。もっと読みたい。
解説で取り上げられているウモリズモumorismoは、狂言のユーモア感覚に近いと思った。

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『身代わり』西澤保彦
出てたの知らなくて、やっと読んだ。酔えば酔うほど推理の冴える学生4人組。おそろしかった他人への支配欲と自尊心の物語だったことも『依存』の続作。
タックが帰ってきて、ほんとによかった。