海野弘『ホモセクシャルの世界史』(文春文庫)
フーコーをよむ助走的に、文庫になったので
感想というよりじぶんの物知らずを告白すると、イギリスとドイツ、そしてアメリカのことも知らなさすぎるじぶんにガックリw ほんっとおおおに無知すぎる、ヤバいっておもいましたw
個人的に、美術史家ヴィンケルマンが殺害された理由がホモフォビアにあったというのがいちばんビックリでした、しかも「そのこと」は書かれない 隠蔽されている
またオスカー・ワイルドのそれは問われても、ウォルター・ペイターは問われない(このへんは前から気になっててちょびっと調べたり…[全文を見る]
奥谷禮子「魅力の礼儀作法」
マナーブックを読むのが趣味です☆
小説かくときの資料でもあるから実益をかねてるかも
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山本芳幸「カブール・ノート 戦争しか知らない子どもたち」
しばらく前にやはりアフガンを舞台にした「灰と土」(http://h.hatena.ne.jp/florentine/299850191559632379 http://h.hatena.ne.jp/florentine/171937421121640294)、それからたて続けにイスラム三部作をかいたヤスミナ・カドラをよんだ(http://florentine.hatenablog.com/entry/2012/08/02/151404 三部作の全部は翻訳されてない、翻訳プリーズ!!! )
今日、図書館でこちらを見つけたのでよみはじめて、さっき慌ててお茶をのんだw 喉乾いてるの忘れてたよってかんじ
岡真里「アラブ、祈りとしての文学」とか思い出しながらよみました
西崎憲『ゆみに町ガイドブック』
わたしがいろいろ言うより、まずは著者インタビューがあるのでこちらを読んでいただくといいかもと
http://www.sinkan.jp/special/interview/bestsellers38.html
とにもかくにも日本語が美しい、惚れ惚れする
こういう一筋縄ではいかない小説が、もっともっと読まれるといいんだけどなあ
村山由佳『海を抱く BAD KIDS』集英社文庫
チョーりあじゅう青春小説
『ダブル・ファンタジー』のどこかで「書けるひとは書けて書けないひとは書けない」みたいなはなしがあって、あれにはもう苦笑するしかなかったんですが、まあ、そういうかんじです、はい
このひと、「お母さん」との葛藤をどっかでちゃんと書いてるのかな、それが気になってるんだけど追ってない
ミシェル・ビュートル『心変わり』(清水徹訳)岩波文庫
http://h.hatena.ne.jp/florentine/243608163937387547
ローマいきたーーーーい!てなった
タイトルでもう察しがついちゃう内容なんですが、別にそれでいいというかそうじゃないと困るというのか
とりあえず人生で三度ばかしローマにいったことのあるわたしは大満足(だって出てくるのはベルニーニだのミケ様だのボッロミーニだのクロード・ロランだのプッサンだのなんですもん、わたしが愉しまないはずがない!)
たぶん都市論やら文明論やらトポスとかなんたらかんたらの難しいはなしをしないと格好がつかない小…[全文を見る]
マゾッホとサド
ジル・ドゥルーズ 蓮實重彦訳
マゾヒズムはサディズムの裏返しではない。文学史上でも精神分析学でも、不当に歪められきた19世紀オーストリアの作家マゾッホの世界。神話学から、記号学、文化人類学、臨床医学におよぶ今日の広範な知の達成を駆使して、その独創性とすぐれた現代性をあかす。フランス思想の巨星が驚くべき緻密な論理で甦らせたマゾッホ復権の名著。
http://www.shobunsha.co.jp/?p=1080
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んー
ドゥルーズとわたし、相性悪いのかなあ?(例のあんちおいでぃぷすがわた…[全文を見る]
灰と土
アティーク・ラヒーミー 著
関口涼子 訳
ソ連軍の進攻を背景に、村と家族を奪われた父の苦悩をとおして、破壊と混乱のなかに崩れゆくアフガン社会を浮き彫りにする、映像感覚あふれる現代小説。カーブル生まれの小説家・映像作家、ラヒーミーの第一作である本書は、アフガン社会の生の内面とイスラームの倫理を描き出して、大きな話題を呼んだ。20か国で翻訳。http://www.inscript.co.jp/b2/4-900997-08-0
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うーーーーーーーー
内容を言葉にするのが、するには、たぶん、これは……うーん
言葉を絵にすることに…[全文を見る]
共依存・からめとる愛-苦しいけれど、離れられない-
父親再生
さよなら、お母さん-墓守娘が決断する時-
信田さよ子さんの単著、図書館にあるのはこれで全部よんだことになるんじゃないかな
そういえば、共依存~、が「小説トリッパー」という小説誌に連載されていたこと、ていうのがこう、じぶん的にとても納得がいくというか、共依存やアダルトチルドレンという語その他、つまりは「語り」について、なのだよなあ、と
「世間」とか「普通」とかいうマジョリティのことばと、「わたし」という個人を主体とする「主語の問題」とかいいだすとすぐ大塚英志先生の言説に…[全文を見る]
どういたましてーv
ていうかもう読んでらっしゃったとは!!w やはし!
それと、そこは霊、ですな
たしかにエルヴィスのメンフィス http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B9_(%E3%83%86%E3%83%8D%E3%82%B7%E3%83%BC%E5%B7%9E)ってのは大きいっておもいます 名前も名前だし(エジプト!) あらためて読むと凄いなあ、と すっかり忘れてましたが(ははは、こういうところでピピッと思い出せないくらい疎いから難しかったのだよなあ)、キング牧師はここで亡くなってましたね
先日、菊地成孔さんのラジオで山下氏が出ててパリに…[全文を見る]
アメリカ音楽史
ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで
著者: 大和田俊之
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2584972
そのサウンドと<歴史>はいかなる欲望がつくったか
ロック、ジャズ、ブルース、ファンク、ヒップホップ……音楽シーンの中心であり続けたそれらのサウンドは、十九世紀以来の、他者を擬装するという欲望のもとに奏でられ、語られてきた。
アメリカ近現代における政治・社会・文化のダイナミズムのもと、その<歴史>をとらえなおし、白人/黒人という枠組みをも乗り越えようとする、真摯にして挑戦的な論考…[全文を見る]
黒人コミュニティ、「被差別と憎悪と依存」の現在 シカゴの黒人ファミリーと生きて
http://www.akishobo.com/book/detail.html?id=505
じぶんの抱えてる「問題」としてよんだ、よめた
あーーーーーってなった あーーーーーーって
むろんわたしはカラードでアジアテークで黒人ではないわけですが、女性の貧困とか教育についてとか「家族・共同体」の孕む問題とかなにやかやで、「誰も守ってくれない」という「感覚」を知らないではないわたしは、あーーっの連続だった
それから、エド・サリヴァンショーのプレスリーの「腰ダンス」の件に関して( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC )卑猥だからではなく、「黒人みたいだから」、という理由は当時の状況からしたらうなずける しかも先年だったかグラミー賞も黒人音楽その他がリストラされている(http://www.asahi.com/culture/update/0204/TKY201202040152.html)
…[全文を見る]
ほんと、そうなんですよー、誰かが、ほんとひとりでもいいから、そこを受け止めてくれたら嬉しいです、とっても!
そして、そうですよねそうですよね、ノーベル賞作家! 大江さんはやっぱり小説ちょうぜつ面白いひとですからね、そりゃあ嬉しいことでしょう、あー羨ましいなあ、いいなあいいなああ(ちょっと妄想はいってるw)
エッセイ読みたくなりましたv
あやふやで間違ってたの書いちゃいました(すみません)が、そんなでもお返事してよかったですーv
おおっ! >炊飯ジャー&ピンチハンガー
あやふやなことがハッキリしてかえってどうもありがとうございます~☆ いやー言ってみるものだv
そのエッセイも面白そうですね、小説(じゃなくてもそうでしょうが)はやはり細部が大事とおもうのでそのネタは是非とも読んでみたいですねー
春樹さん、わたしも前に書いたように御本人の翻訳エッセイなどはとても楽しく読みました 小説は、そうですね、一冊しか読んだことがないんですが苦手でしたねーそう、物語、はい、わかります 技術は素晴らしいとおもいました
へそまがり万歳☆ そういうひともいていいでしょうv
わたしの記憶違いかもしれませんが、長嶋さんが大江健三郎賞をとったとき、大江さんが炊飯ジャーについてのくだりを褒めていたようなおぼえがあるのですがもう何でよんだのか忘れましたし、わたしの「ねつ造(!)」かもしれませんけど、なんかふと思い出しのたで
間違ってるかもしれないので、確かめるためにぐぐってでてきたのを、お詫びがわりにこちらをおいておきまする
読書が人を豊かにする
第一回大江健三郎賞 公開対談 大江健三郎×長嶋有
http://solitairescope.seesaa.net/article/43021685.html
春樹さんの名前も出てきます
ちなみにわたしもハルキストではありません、ははは
そして、ここで出てくるフローベールは大江さんが思わず、観客のことやらなにやらを置き忘れて素で(だとおもう)、御馴染みのフランス語で喋っちゃったんだなあっていうのがあらわれてて個人的にツボでした、『感情教育』、はい
TLで呟きなさいよ、でも御本人からフォローしていただいてるので恥ずかしい><
「努力しないで作家になる方法」鯨統一郎
http://blog.livedoor.jp/jigokuan/archives/51788143.html
(作中の登場人物が書かれたブログ!)
(無言ブクマしてきた、面白かったって書けばいいんでしょうけどね 汗)
ちょー面白かった―☆
それに読んでるあいだ楽しかった、んー、オモシロイだけじゃなくて「楽しい」
好きってこんなに凄いことだよね、そうだそうだ、好きってスゴイ、楽しい、そしてむろん苦しい、けど楽しいオモシロイ! きゃーわかるーーーってかんじでした
し、ラストほろってきたホロって!!
小説好きなひとにおすすめ、書いてるひとにはもっともっとお勧め☆
わたしも書くぞーーーーー!!
アビ ヴァールブルク『蛇儀礼—北アメリカ、プエブロ・インディアン居住地域からのイメージ』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4756603785
ブクマでも書いたけど、ラファティとジーン・ウルフの(小説の)ことばかり考えていた
具体的に言うと『地球礁』(「つぎの岩に続く」その他)と『ケルベロス第五の首』(その他)なんだけど
それこそ翻訳者のやなしたさんを目の前(!)に熱弁をふるってしまった恐ろしい過去があるくらい大好きで、
だいたい好きなものは永遠に変わらなく好きで何かしらつながっていたりするのでそんなものです
ヴァールブルクの仕事を小説で…[全文を見る]
野阿梓『兇天使』早川文庫
あいもかわらず絢爛豪華な世界観、麗しの文体! 酔い痴れましたv
なんとなく『黄昏卿』(これまた変な小説なんだ、わたしはむしろこっちのほうが楽しめたかなあ)http://glitter0217.blog67.fc2.com/?mode=m&no=740のハチャメチャさを思い出して愉快でした。
野阿さんといえばわたしは『バベルの薫り』をいちもにもなくおすんですが(相手によっては『花狩人』を)、解説の大森さんの熱弁にもなっとく。解説にもあるように本格ミステリふぁんが喜ぶ仕掛けがあったりなので、、どちらかといえばSFよりミステリファン向きの作品かも。
プリーモ・レーヴィ『アウシュヴィッツは終わらない』(朝日選書)
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「オデュッセウスの歌」の章のところで泣いてしまった。スープを運びながらアルザス生まれのジャンに『神曲』の一部を訳しながら伝えるところ。確信はないけれど(原文を知らないし、わたしには推測不能なものもあるので)、この本の章題のいくつかはなんらかの文学作品等(聖書含む?)のもじりなりそのままになっているのではないかと思われる。「夏の出来事」「善悪の彼岸」、さいごは「十日間の物語」だ。
わたしは、本を読む際にその内容そのものよりもそれがどう書…[全文を見る]