『室井慎次 敗れざる者/生き続ける者』
・前後編一気に観ました。定年前に退職して犯罪被害者と加害者の子どもの里親になる室井さん。組織を変えることには終わりがないので、警察官僚として出来なかったケアに専念するのは良い。特に加害者の娘として生まれた子どもを支え、親の因果を断ち切る役割を引き受けるのは立派。
・猟奇殺人の犯人に信者が付くのも暇空やN国を見てたら絵空事ではない。残念なのはビジネス専門と人権派の悪いミックスで刑事弁護人を描いたり、子どもを引き取りたい父親が生活保護をアテにする台詞。改心しない親を見抜けない児童相談所。室井さんの丁寧な描写に比べて粗すぎる。
・結末は驚いたけど青島や踊るシリーズに回帰するにはこれしかなかったのかな。警察官僚にまでなった人が出世しきれず独身。しかし別の役割に出会って納得して生きている、そんな男性学的なジェンダー面でも評価出来た作品。
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