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読了のことを語る

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アイヌ(ニヴフ・ウイルタも)の食文化について"だけ"なら、この本よりも「被差別のグルメ」(上原善広@新潮新書)の方が詳しいかも知れない。
俺は「ゴルカム」読む前に「被差別のグルメ」を偶然読んでたんで、「"プクサ"だって?"キトピロ"じゃないの?…別名かなあ、"オハウ"はおんなじだし…」とか一瞬思ったりしたもんです。

「串かつの田中」とか「ケンタッキーフライドチキン」が好きな人にも「被差別のグルメ」は面白いかも知れません。同じ著者が先に出してる「被差別の食卓」も読みたいなあ、そっちはアイヌ関係ないみたいなんですが。

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「アイヌ文化で読み解く『ゴールデンカムイ』」中川浩@集英社新書

「ゴールデンカムイ」のアイヌ語監修やってるアイヌ語学者さんが書いた、「ゴルカム(略」をマクラにアイヌ文化を紐解いた本(野田先生の書き下ろし漫画もあるよ!)、ということでいいのかな。
よく知らない文化についての話はたいがい面白いのでこれも面白かったです。でもあくまで「中川説」だってことは忘れない方がいい部分もあるのかな。
特に「ほほう」だったのは、アシリパさんが喋ってる「アイヌ語:小樽方言」は中川先生の創作による部分が大きいということ。小樽のアイヌの人たちはごく早い時期に…[全文を見る]

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「生かされて。」(イマキュレー・イリバギザ&スティーヴ・アーウィン共著/堤江実訳)

1994年のルワンダ大虐殺で父母と兄、弟を失いながら生きのびた女性、イマキュレーの手記。
彼女は高い知性の持ち主であると同時に敬虔なカソリックで、読み始め、信仰心にあんま縁のない俺としてはそこら辺に馴染めない感じがかなりあったのは事実なのだけど、
読み進めていって大虐殺の凄惨さを知ると、これは信仰心でもなけりゃ耐えられない、というか信仰心があったとしても耐え難い状況だなあ、と思わざるを得なかった。

昨日まで善き隣人、善き市民同士だった人たちが、あっけないほど簡単に殺し合い憎しみ合うようになる怖さ、人間の良心の脆さみたいなものも身につまされる。