「アイヌ文化で読み解く『ゴールデンカムイ』」中川浩@集英社新書
「ゴールデンカムイ」のアイヌ語監修やってるアイヌ語学者さんが書いた、「ゴルカム(略」をマクラにアイヌ文化を紐解いた本(野田先生の書き下ろし漫画もあるよ!)、ということでいいのかな。
よく知らない文化についての話はたいがい面白いのでこれも面白かったです。でもあくまで「中川説」だってことは忘れない方がいい部分もあるのかな。
特に「ほほう」だったのは、アシリパさんが喋ってる「アイヌ語:小樽方言」は中川先生の創作による部分が大きいということ。小樽のアイヌの人たちはごく早い時期にいなくなってしまって、その暮らしぶりや言語はほとんど記録に残ってないから、ということらしいのですが。
あっ、アイヌ文化とは直接ないとこですが、アイヌの歌に関して、アシリパさんのフチ(おばあちゃん)が子守唄歌ってるとこが引用されてる、そのついでに「銃を手にして胎児みたいに丸まって寝てる尾形の図」までが掲載されてるのが俺得でした。かなり好きなシーンだったもんで。