英語、中国語、韓国語では、聞いた通りに発音するとちゃんと通じてきた。
「え?あなたはこの国の人?」
とびっくり顔で聞き返されることもよくあったので、鼻高々であった。
でもベトナム語はぜんぜんだめ。まったく通じない。
「領収書をください」
がどうしても通じないもちおを横目にふふ!っと思っていたら、わたしが言っても通じなかった。
「こんにちは(Xin chào. シンチャオ)」
「ごめんなさい、おねがいします(Xin lỗi. シンロイ)」
の二つくらいしかまともに通じなくて
「ありがとう(Cám ơn. カムオン)」
くらいでも首を傾げられ、一瞬間があってからシチュエーション的に意味がわかって笑顔で返されたりする。
「これはなんですか(カイナイラーカイズィー)」
というのを覚えて行ったけど、使う場所がなかった。説明されても一語もわからないしな。
今回ハノイで泊まったホテルは有名な日系のホテルで日本人が大勢いた。
でもホテル周りは観光地ではなく、ホテルを一歩出たらタクシーで移動する人ばかりみたい。
というわけでホテル周りは英語すら通じない店が大半だった。
英語を話せる人に合ってもベトナム訛りが強い。
ベトナム航空は客室乗務員もベトナム英語で何度も聞き返した。
一人でホテル周辺の通りを緊張しながら行ったり来たりした。
バインミーが食べたかった。通りでバインミーを食べている役人がいたけれど、どこで買ったの?と聞けない。
がんばったら聞けるんだけど、何度か通じない経験をして、ふだんより内気になっていた。
お金もあるし、最低限の言葉も知っているのに、勇気が出ない。これが・・・言葉の壁か・・・!
自分一人でここでどのくらい過ごせるだろうか。
ベトナムに移住したいという浮ついた夢はかなり地に足の着いたものになった。
id:Talkiyan_Honin_Jaiさんやid:kamo_negitoroさんはすごいなと思った。