・弁慶と義経の人物像がとてもよかった。息もぴったり。義経がどう出自を知るか、弁慶がどう義経についていくかが、すっと繋がりそう。
・時子と盛国は「殿の心の中の新しき世」って言ってるとおり、清盛の夢を共有しようとはしていない。割り切りっていうとちょっと違うんだけど、だから揺るがないんだなぁ。
・兎丸の父、盛国の父、清盛には二人の父がいて、今清盛が見ているのはどちらの父の背中なんだろう。
・人柱は無意味だって清盛が知っているのは、今の世も戦いで失われた多くの命の上にあるものだって知っているから。港の工事で犠牲になる人が出ても、清盛にとっては戦いの一つなのかもしれないなぁ。
港の工事も、雅を尽くした宴をさせるのも戦いで、だから「こんなことのために人が死ぬなんて!」っていう考え方は、もしかしたらないのかもしれないなぁ。
・兎丸と清盛の複雑な表情がとてもよかった。
・禿…始末されちゃうのか…。
・一人水盤に石を落とす清盛の目が暗い。なのに心配しているのは、やはり時子と盛国だけ…。時子と暮らしていたら、違ったんじゃないのかなぁ。
・妻子を呼び寄せさせて兎丸のモチベを上げるとか、家族の力は知っている清盛なのに。清盛も時子も夫婦であることより、平家一門の一人であることを優先しているよねぇ。
・時忠は宗盛が棟梁にならなければ平家の血族ではない。それで、あの台詞。血に振り回される人がそこここに。
・「遮那王!」が「チャラ男!」に聴こえて、一人がっくり。
今の清盛を観ていると、若く無鉄砲で純粋でおばかさんだった昔を懐かしんだり惜しんだりする気持ちが起きるとともに、今モンスターとか老害とか言われているあのヒトやあのヒトやあのヒトも、こういう清々しいまでに希望に満ちた過去があったのだろうかと思い、心が揺れます。
そうなんですよ。死んだつもり、もらった命という言い訳で、それを自己実現のためだけに使っているように見えるんですよ。これまでに築いた全てを、そのために消費しているように見えるんですよ。
これが坂を下るということかと、坂を下るっていうのは為す術無く転げ落ちるんじゃなくて、自ら選んで落ちるのかと、そう思えてならないんですよ…。
今、ちょうど重盛と時忠の関係を考えていたところでした。時忠はそもそも重盛を頭領と思っていないですもんねぇ…。
あー…。清盛が時忠を「敵にしたくない男」って言っていたけど、一族内でいうと時忠は重盛の敵の立場にいるよね。水と油かもしれないけど、時忠が重盛に付いていたらなぁ。叱られながらも勝手なことをしては、時々思いがけない成果をあげたんじゃないかなぁ。
清盛
・自分の夢の実現の為に後顧の憂いをなくすって息子を蔑ろにするのは、かつての法皇と同じじゃないですか?あと、福原京は本当に国のため?なんだかそうじゃないように思えてきた。
重盛
・重盛は公家として正しく振る舞うことで一族の地位を守りたいのだけど、公家の方はなりふり構っていない。重盛が清なら、濁を担当してくれる腹心が必要なのだと思う。
京本
・まさかのアイメイクで深キョン超えを果たす。
・本日の女性陣の睫毛が目立ったのは、京本効果でしょうか。
頼朝は強い子だもん。北条の家に行っていたのだって、聞きたくない話を、敢えて聞くために通ったんだ、きっと。
ええと、後白河法皇は今度は何で勝負をしようと?
予告。「より大きなものを食うたほうの勝ち」って
清盛、ひどいよ…
重盛が一番傷つく、一番嫌うことを頭越しにやるなんて
ふてくされおって、あのバカ息子!
お父さんをこんなに追いつめて。ぷんぷん!