/俳句

盆東風や窓に帰省の声を聴く

盆東風や提灯揺らす下り坂

白昼に帯解く夢む金魚かな

夕暮れのキンクロハジロ金と黒

矢も楯もたまらず西へ鳥渡る

中天に雲を吸い込む白芙蓉

酔芙蓉秘密の文の燃ゆるごと

落雷や一瞬音を無くしけり

“に”は、ない方がいいような

施餓鬼会の墨染衣紅い花

施餓鬼会の墨染衣に紅い花

施餓鬼幡揺れて行道する僧侶

テーブルに水滴残す葡萄かな

新米と母のぬか漬け深夜バス（炭水化物&塩分&どうでしょう俳句）

猫の名のついた餅菓子食みがたし(炭水化物俳句)

焼きそばの黄身は崩れて秋の風（炭水化物俳句&“は”）

紫蘇の実を散らして結局やきそばか（炭水化物俳句）

ジャガイモを蒸す手ぬぐい豆絞（炭水化物俳句）

焼きそばの湯を切る窓に虫の聲（炭水化物俳句）

やきそばにやきそば添えて召し上がれ（炭水化物俳句）

炎天に木陰探して歩く影