五月雨や爪切る足は枯れており
投句したけど、ダメだったシリーズ
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五月雨や爪切る足は枯れており
投句したけど、ダメだったシリーズ
ぽつねんと流木一人泳ぎおり
投句したけど、ダメだったシリーズ
恋しくて肋骨鳴らす枯野かな
楽の音も重力となす夜長かな
無花果や祖母の乳房の柔らかさ
季の目に咲きほころぶや返り花
*季は「とき」と読んでください
返り花枝そのままに仏花かな
虫の音の果てに灯りぬ浮遊都市
マッコリの泡に耳寄す夜長かな
秋空にぺらり高層ビルの影
秋高し四辺に雲の競演す
板の間に黄葉揺らす古硝子
虫の声 涼しくなっても動きゃ汗出る(字余り)
手のひらにじゃらりと重し秋扇
香煙に羽染む秋の蝶々かな
うろこ雲夕日の鼓動隠しおり
落蝉や猫に終油の秘蹟乞ふ
おにやんま眺め記憶に迷い込む
気まぐれに蜻蛉運ぶや昇降機
毒茸寡婦のごとくに佇めり